5時間でターンの感覚を掴む!スノボ初心者が2日で上達できた2つの理由

人生初のスノーボード体験から約5時間の練習時間を経て、ようやく「滑れる」と言えるレベルになりました。

僕は、スノボに関する予備知識もなく、スキーの経験もない、おととい「ゲレンデデビュー」を果たしたばかりの超ド素人です。猛特訓のせいで、身体のあちこちが筋肉痛でピキピキ(特に尻と肩)です。

今回は、スノボ初心者がたった5時間でターンの感覚を身に付けることができた理由と方法を分かりやすくまとめていきます。筋肉痛と怪我には十分気を付けて、楽しく滑れるようになっちゃいましょう。

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僕のスノボプロフィール

僕のスノボプロフィールは以下の通りです。

  • スノボ歴:5時間(1日目:3時間、2日目:2時間)
  • ボードスタンス:レギュラー
  • 知識:ブーツの履き方以外の知識はなし
  • スキー経験:なし
  • 運動神経:サッカーとバレーの経験はあるが、どちらもベンチ外だった
  • 筋肉痛:全身に激しい筋肉痛(特に股関節付近と太もも)
  • 尻:かなり痛い

ちなみに、僕はスキー場の「レンタル」でワンシーズンまるっと働いていたので、スノボや装備に関してはそれなりに詳しくなりました。

ボードスタンス(レギュラー&グーフィー)の決め方

一般的に、右利きの人のボードスタンスは、左足前の「レギュラー」がやりやすいとされています。

その反対に、左利きの人は、右足が前の「グーフィー」がしっくり来るでしょう。

「利き足」を見極める2つの方法

「利き足がどちらか分からない」という場合は、以下の「ボードスタンスの見極め方」を試してみてください。2通りの方法があります。

サッカーボールを蹴る足はどっち?

「右足でボールを蹴る」というあなたは右利きです。「レギュラー(左足前)」を選択しましょう。

「人生でサッカーボールを蹴ったことがないよ」という場合には、今すぐ身近な電柱でも蹴飛ばしてみてください。

背中を押されて前に出た足はどっち?

背中を押されて右足が先に出れば、あなたは右利きです。「レギュラー(左足前)」を選択しましょう。

困ったときは、誰かに背中を押してもらいましょう。いろんな意味で。

Q.足の幅(スタンス幅)と角度(スタンスアングル)はどうしたらいい?

A.スタンス幅は肩幅、もしくは肩幅よりちょっと狭め

スノボ初心者の場合、スタンス幅は肩幅、もしくはちょっと狭めがやりやすいでしょう。

足幅が広いと見た目はかっこいいですが、膝への負担が大きくなります。慣れないうちは、無難に肩幅ぐらいに調整しておきましょう

A.前15〜21°、後ろ3〜9°

初心者におすすめの角度は、ズバリ「前15〜21°、後ろ3〜9°」です。

ボード操作がしやすく、低スピードでも自然体のポジションを取りやすいです。

これからトリックをクールにバチバチ決めていきたいのか、それともフリーランで自由に疾走していきたいのか——によってもスタンスパターンは変わってきます。初心者のうちは、できるだけ「クセのないセッティング」にしておいたほうが無難です。

ボートを調整するときの注意事項

スノボ初心者は、ボードが「レンタル品」のことも多いかと思います。

ただし、スタンス幅や角度調整は自分でやらないようにしましょう。必ず、スキー場で調整が可能な場所、もしくはレンタルショップで調整してもらってください。

僕がスキー場で働いていた頃、ワンシーズンに数人「自分でボードを調整→器具の取り付けが甘く、激しく転倒→救急車で運ばれた」という人がいました。

ボードは「安全」に直結する大切な部分なので、プロ、または経験者に調整してもらうようにしましょう。僕との約束です。

スノボ初心者がたった5時間でターンの感覚を身に付けた練習方法とは?

1日目:ひたすらスケーティングの練習(3時間)

1日目は、リフトには一度も乗っていません。コースの端っこの緩やかな斜面で、ひたすらスケーティングの練習をしていました。

スケーティングとは?

スケーティングとは、ワンフット(前足だけボードに装着した状態)で短い距離を移動したり、滑ったりすることです。リフトの乗り降りや、平坦なところでの移動には必須の技術です。

スケーティングのやり方

前足に重心を乗せながら、後ろ足で雪面を蹴って前方へ進みます。ボードを「自分が進みたい方向」にまっすぐに向けることがコツです。

上半身や足の向きなどが「ねじれたような状態」になるので、最初はやりにくいと感じるかもしれません。

前足に重心を乗せ、ひざを軽く曲げ、体のバランスを取りながら、焦らずにやりましょう。

スケーティングのコツ

  1. 前足に体重を乗せる
  2. 後ろ足でしっかりと雪面を蹴る
  3. 重心は常にボードの真上に来るように
  4. とにかく焦らない

案外、どしっと体重を乗せても大丈夫です。最初は怖いですが、15分ほどでおおよその感覚は掴めるでしょう。

板が左右にブレる場合は、前足に体重がうまく乗っていない証拠です。しっかりと踏ん張り、バランスを感じてください。

転んだっていいじゃない。初心者だもの。

スケーティングで左右に曲がる&止まる

スケーティングである程度まっすぐ進むことができるようになったら、次は左右に曲がる練習をしてみましょう。

基本姿勢からゆっくりと「上半身と腕を曲がりたい方向へ」向けていきます。このとき、左手(右利きの人の場合)でその方向を「指差し」ながらやるとやりやすいです。

後ろ足は、バインディング(ボードに付いている足を固定する器具)で固定されてないので、滑らないように注意が必要です。

スケーティングで「左」に曲がって止まる

僕は右利きなので、まずは「左に曲がって止まる練習」をしました。

まっすぐスケーティングで進んでいき、曲がりたい方向を指差し、そのまま上半身もその方向へ向けていくと、自然と曲がります。

「かかと側」に体重をかけるようにすれば、ボードは止まってくれます。

スケーティングで「右」に曲がって止まる

左に曲がる感覚がなんとなく掴めた(30分ほどかかった)ら、次は「右」に曲がる練習です。

要領は、先ほどと一緒です。まっすぐ進んでいる状態から進みたい方向を指差し、上半身もその方向へ向けます。

あとは自然と曲がってくれるので、今度は「つま先側」に体重をかけて止まりましょう。

1日目まとめ

ひたすらスケーティングの練習
ゲレンデの端のほうで、ひっそりとスケーティングの練習を3時間ほどしました。転んだのは、3回ほどです。

まっすぐ進む、左右に曲がる、止まる──。この3つの感覚がなんとなく掴めたら、ひとつ目の壁は越えたも同然です。

疲れたら適度に休憩を挟みましょう。エネルギー補給も忘れずに。

2日目:木の葉&逆木の葉&ターン

2日目の「人生初リフト」はめちゃくちゃ感動しました。生まれたての子鹿のようなスケーティングでリフト乗り場に向かっていく僕の姿は、おそらく誰が見ても不安を感じたことでしょう。

しかし、要は「思い切り」です。「とりあえずやってみる」ことが大事なのです。誰だって「初めて」はあるから恥ずかしいことじゃあない。

2日目、リフトに乗った回数は5回でした。滑っていたのは約2時間、転倒回数は約30回ほどです。転倒も「コケッ」という感じですし、ふかふかの雪なら多少ハデに転んでも大丈夫です(むしろ楽しい)。

リフトの乗り降りが不安?焦らずゆっくりが鉄則

※コースによってリフト乗り場が異なる場合もあるので、まずは「初心者コース」のリフトに乗りましょう。

リフトの乗り降りは、係の人の案内に従って動けば何も問題ありません。焦らないことが大事です。

リフトに乗るときは、一定の場所まで行って、そのまま突っ立ていれば平気です。あとは、後ろから来るリフトに自然に乗りましょう。

右利きの人は、右手でリフトに軽く触れる感じで座るとやりやすいです。

ちょっと難しいのが、リフトから降りるときですね。

板をまっすぐ向け、左足に体重を乗せましょう。前を向き、焦らず、リフトからゆっくりと降りましょう。

僕は、前日にみっちりと「スケーティングの練習」を行なっていたので、リフトから降りるときに転ぶことはありませんでした。

基本は「スケーティング」のときと一緒です。進みたい方向を指差し、上半身もその方向へ向けていくだけです。

しっかりスケーティングの練習をしておけば、リフトから降りるときに転ぶミスはそうそうありません。焦らず、ゆっくりが鉄則です。

「初心者はリフトで一度は転ぶ」とも言われているようなので、転んだら洗礼と思い、転ばなかったらラッキーとぐらいに思っておきましょう。

ブレーキをかけながら、ゆっくりとコース攻略

※ここでは、レギュラー(利き足:右)の人向けに説明していきます。グーフィー(利き足:左)の方は、右と左を逆にして読み進めていってください。

さて、コースの上部に到着しましたね。

僕はリフトに乗りながら、コースを滑る人たちを見て、「あんな急な坂道、滑れるわけないじゃん」と思っていました。

でも、大丈夫。リフトから降りたら、スケーティングでちょこっと前に進みましょう。焦らなくていいです。まだ坂道に入っちゃダメですよ。

そして、空いているスペースを見つけたら、転ぶようにして尻もちをつき、左足をバインディングに固定します。

次に、左手を地面についた状態で、右手をボードの前中央部分を掴みます。

さあ、それでは、かかとに体重を乗せながら、ゆっくりと立ち上がりましょう。目線は下ではなく、まっすぐ遠くを見ます。ここ、重要です。

あとは、重力が自然とボードを進めてくれますので、重心をかかとにかけてあげれば大丈夫です。スピードが出ても焦らないこと。最初のうちは、ボードを横にしたまま、ゆるやかに進んでいきましょう。

目線は前、重心はかかと、手でバランスをとりながら、ゆっくりとコースを進んでいきます。

ボードの方向がブレると焦りますが、危ないと思ったときは「わざと」転びましょう。スピードが出る前に転べば、そんなに痛くありません。

消費リフト回数:1回

「木の葉滑り」チャレンジ

ボードのブレーキの感覚がなんとなく掴めたら、次は「木の葉滑り」にチャレンジしてみましょう。木の葉のように左右にゆらゆらと揺れながら滑るので、「木の葉滑り」といいます。

重心を「かかと」にかけながら、ボードを左、右へと移動させていきます。一気に「ガッ!」とではなく、だんだんとで大丈夫です。

すると、ボードが左右に揺れながら進んでいきますので、そのままコースを降りていきましょう。

リフトに2回ぐらい乗れば、この感覚は掴めるようになるはずです。ゆっくりとコースを下まで降りていけば、ハデに転んだりすることもないので安心です。

左右に揺れながら安定して滑れるようになれば、晴れて「木の葉滑り習得」です。目線は「進みたい方向」へその都度チェンジしていくことがコツです。

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木の葉の次は「逆・木の葉滑り」チャレンジ

「木の葉滑り」の感覚がなんとなく掴めたら、次は「逆・木の葉滑り」に挑戦しましょう。その名の通り、「木の葉滑り」の逆バージョンです。

まずは、雪面に「うつ伏せ」になる状態でスタンバイします。そして、坂の上に体を向けながらゆっくりと立ち上がります。このとき、重心は「つま先側」に置きましょう。

背中を向けたまま進むことになるので、最初は「ハンパない恐怖心」を感じてしまうかもしれませんが、初めにゆっくりとコース攻略したときのことを思い出しながらチャレンジします。

重心は常に「つま先側」に置きます。スピードが出ても、ボードの向きがブレても、決してビビらないことが大事です。

危ないと思ったときは、止まるか、安全な方法で転びましょう。これができれば、ハデに転ぶことはありません。

消費リフト回数:1回

背中向きでコースをなんとなく滑れるようになったら、次は重心を「つま先」にかけながら、右へ、左へと体重をかけていきます。

「木の葉滑り」のときと同様、ボードが左右に揺れながら進んでいきます。目線は進みたい方向へその都度チェンジします。間違っても、かかと側に重心は置かないようにしてください。

重心をかけたい方向とは逆に重心がかかる「逆エッジ」を招いてしまいます。逆エッジは超危険なので、十分に注意しましょう。

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「ターン」にチャレンジ

「木の葉滑り」と「逆・木の葉滑り」の感覚が掴めたら、次はいよいよ「ターン」にチャレンジしていきましょう。

ちょっと難しいイメージがあるかもしれませんが、要は「木の葉滑り」と「逆木の葉滑り」を交互に繰り返すだけです。

まずは、かかとに重心を置きながら「木の葉滑り」をし、そして左手をゆっくりと右回りに回していきます。このとき、「目の前にある木を掴んで回るイメージ」で、上体を「坂の上」向きに移動させていきます。

続いて、つま先に重心を移しつつ、「逆・木の葉の状態」になります。次は、また左手を軸に、上体を先ほどの「木の葉滑り」のときと同じような形に戻します。このとき、「バトンを受け取るようなイメージで左手を回す」といいでしょう。

これをゆっくりと繰り返していきましょう。

コースを降りる頃には、なんとなく「ターンの感覚」が掴めているはずです。あとは、練習あるのみです。

ターンが怖いときほど「目線」を上げる

「ターンが怖い!」と思うと、つい足元や横を向いてしまいがちですが、正しい目線は常に「これからボードが進む方向」です。

車やバイクでスピードを出しているとき、横や足元を見たりしませんよね? スノボも一緒です。怖いときほど、目線を下げないことが大事です。

ぐいっと板を無理に方向転換させるのではなく、体重(重心)の移動でゆっくりとボードが曲がっていく感覚を掴みましょう。

目線が下がってしまうと、どうしても上体も下がってしまいます。ゲレンデの端に生えている「木」を見てみてください。斜面に対して、平行に立っていますよね。それをイメージしましょう。

「どうしてもターンが怖くて、上手くできない」という方は、まず「ボードなし」で、斜面に対して正しいポジションで立ってみるとよいです。

両肩のラインは、斜面に対して平行にし、足はボードに乗っているような感覚で立ちます。肩のラインが斜面と平行であれば、目線は自然と前を向いているはずです。

「両肩のライン」と「目線」に気を付けて、ターンの恐怖を克服しましょう。

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2日目まとめ

ゆっくり、焦らず、重心移動

2日目は、正直めちゃくちゃ転びました。調子に乗ってスピードを出しすぎて転倒、ボードがまっすぐになってしまい焦って転倒、ターンの最中に逆エッジ食らって転倒──。たぶん、30回ぐらいは転んだと思います。

初心者は転んで上手くなるものです。大きなケガさえしなければ、また何度でもチャレンジできます。「焦らず、ゆっくり」が鉄則ですよ。

スノボ初心者が滑れるようになるまで!たった2日で上達できた2つの理由とは?

経験者に教わる

「経験者に教わる」ことが、おそらく最強のコツです。1日目、2日目ともに、経験者の友人に1時間ほど付きっきりで教えてもらいました。

口で説明してもらうというより、目の前でやってもらうのがベストです。手の動きや膝の曲がり具合、重心の置き方など、いろいろと参考になります。

YouTubeでスノボの動画を見るだけでも、参考になるはずです。

膝をめっちゃ曲げる

「意識して膝を曲げる」ようにすると、めちゃくちゃ楽になります。上体はまっすぐに、目線は前に置きましょう。

膝を曲げることで「バネの役割」をしてくれるので、衝撃を受け流してくれるようになります。衝撃を膝が吸収してくれているので、少しの段差でも転ばなくなるんですね。

一度、思いっきり膝を曲げてみて、あとは自分で調整していってみてください。「とりあえず膝を曲げておく」ことで、転んだときや、段差に差し掛かったときの衝撃はかなり減ります。

まとめ

スノボは、男女を問わず簡単に楽しめるスポーツです。恐怖心を克服し、重心の置き方の感覚を掴めれば、数時間で滑れるようになるはずです。

そんな僕は、全身筋肉痛でバッキバキです。この記事を執筆している段階で「スノボ歴3日目」になりますが、本日、ターンの最中に「逆エッジ」を喰らって思いっきりケツを強打いたしました。メンタルがやられたため、リフトに2回だけ乗って今日の練習は終了です。

くれぐれも自分の能力を過信しすぎないよう、スノボを存分に楽しみましょう。この番組は、ご覧の「スノボ初心者」が「強打したケツ」を抑えながらお送りいたしました。

追記:ワンシーズン、スノボの練習を続けた結果、経験者と一緒に「上級者コース」を滑れるようになりました。トリックを決めたり、猛スピードでコースを駆け抜けることはまだ難しいですが、「スノボ楽しい!」と思えるまでには成長できましたね。

冬の装備はバッチリ?スノボは「おしゃれ」に楽しもう

いくらスノボ初心者とはいえ、せっかくのゲレンデデビューです。できるだけ「おしゃれ」に、しっかりとしたものを装備しましょう。寒いとモチベーションも下がってしまいますから。

冬の寒さ対策に買ったアイテム10選」では、寒さが大の苦手な僕が「これは本当に買ってよかった!」と思えるアイテムを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

特に、モンベルのインナーウェアはオールシーズン使えて、寒さにも強い、最強装備ですよ。

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