OpenAI CEOサム・アルトマンの強気な発言が増えてきた。近々何かデカい動きがありそう?(ベルリン工科大学でのパネルディスカッション)

🎥ライブストリームはまもなく開始されます。@OpenAI の#SamAltmanはベルリン工科大学を訪問し、午後12時30分から予定されている「AIの時代」と題したパネルディスカッションに参加します。

賢さ:GTP-5>サム・アルトマン

「あなた方のうち何人が、GPT-5 より賢くなると思いますか? 私は GPT-5 より賢くなるとは思いません」

AGIへはスムーズに拡大──今年数年で人々が不可能だと思っていたことを実行する

サム・アルトマンは、AGIとそれ以降はここからスムーズに拡大していく問題であり、今後数年でコンピューターは、真に学習できるアルゴリズムの根本的な解放により、人々が不可能だと思っていたことを実行するだろうと述べている。

近い将来には1年で10年分、最終的に1年で100年分の進歩が見られるようになる

サム・アルトマン氏は、AIが科学的発見を加速させ、近い将来には1年で10年分の進歩が見られ、最終的には1年で100年分の進歩が見られるようになると述べている。

AIモデル改善における明らかな障害はない。2023年2月から2025年2月までの進歩より、2025年2月から2027年2月までの進歩のほうが印象的になる

「我々はこれらのモデルを非常に改善する方法を知っています。そして我々の前に明らかな障害はありません。」

サム・アルトマン氏は、2023年2月から2025年2月までの進歩よりも、2025年2月から2027年2月までのAIの進歩の方が印象的になると考えています。

僕「誇大広告? いや、違うね

2025年1月、X(Twitter)でOpenAIの研究者たちがこぞって神託めいた謎の誇大広告と勘違いされてもおかしくないようは発言を繰り返していたとき、サム・アルトマンが以下のように発言したことが今でもユーザーたちに擦られています。

Twitter の誇大宣伝が再び制御不能になっています。

来月 AGI を展開する予定はありませんし、まだ構築していません。

私たちはあなたのために非常にクールなものを用意していますが、落ち着いて期待を100倍下げてください!

https://x.com/sama/status/1881258443669172470

──で、それ以降、サム・アルトマンが何か強気な発言をするたびに「hype is out of control again.(誇大宣伝が再び制御不能になっています。)」とサムをやじる(友好的に)行為がネタとして定着しつつある──少なくとも僕が観測している英語圏のAI界隈では──んですよね。

ただ、この発言から2週間ちょっとなので、仮にサム・アルトマンの強気な発言が誇大広告の類なのだとしたら、彼は自分自身に向かって巨大なブーメランを投げていることになるので、OpenAI CEOはてはアメリカを代表するAI研究者のトップとしてのパフォーマンスの可能性もあるものの、僕としてはこれらの発言は誇大広告ではなく"警告"のようなものだと思っています。

何せ、工科大学という学びの場で「いや、十中八九GPT-5は僕よりも賢いよ(つまり、お前らより賢いよ」と暗示しているようにも思うし、それは「これからAIがめちゃくちゃ賢くなるけど、これからの"仕事"や"学び"について今一度よく考えたほうがいいよ」という注意喚起のようにも聞こえる(これは、この前のSB OpenAI Japan発表時の孫正義とのフリートークのときにも思った)。

"冬"に何かデカい動きがあるのでは

そして再び注目が集まっているのは、2024年9月のサム・アルトマンの発言。

私は中西部の故郷にいるのが大好きです。

夜空がとても美しいです。

冬の星座がもうすぐ昇るのが楽しみです。本当に素晴らしいです。

---

i love being home in the midwest.

the night sky is so beautiful.

excited for the winter constellations to rise soon; they are so great.

まあ、すごく意味深ですよね。まさに「hype is out of control again.」と言いたくなるような。

冬の星座といえばオリオン座やおおいぬ座(シリウス)ですが、北半球では主に12月から2月にかけて見やすい位置にあるとされ、特に1月下旬から2月初旬が見頃なのだとか。ただ、これらの星座は3月上旬にも観察できるため、この発言を予言として捉えるなら、この記事を書いている2月8日現在から、3月上旬までの期間に注目に値する何か大きな動きがありそうです。

あと、以下の発言にも注目したいところ。

(注: これは o3-mini の「もう 1 つ」ではありません。そのためにはあと数日かかります。)

---

(note: this is not the "one-more-thing" for o3-mini. few more days for that.)

https://x.com/sama/status/1886221586002489634

"one-more-thing"はo3-miniに関するもう一つの機能追加を指していると思いますが、まさか先日にちょこっと修正が加わったCoT(簡単に言うと、ステップバイステップの推論が完全ではないもののユーザー側で確認できるようになった)ことではないと思うので、まだこれについてはリリースを期待していいいのかも。

冬の星座に話を戻すと、今年に入ってからの冬の期間、o3-mini、o3-mini-high、Operator、Deep Research、Canvasアプデなど様々なリリースと修正が行われましたが、正直、これらのことをまとめても控えめに言って「デカい」ので、サムの予言はすでに実現されたと言っても良さそうですが──。

とはいえ、最近の彼の強気な発言を鑑みると、近々、それらを超える大きな何か──たとえば、Operatorとは異なるAIエージェント、あるいは、GPT-5といった統合モデルが考えられます。

OpenAIはChatGPTのみならず、ロボティクスやスマホの次となるハードなど幅広い領域での構想も進めており、まだまだ勢いは衰えなさそう。