【日記】AI、たぶんもうSNSに入り込んでると思う(2025/01/28)

ただの感想です。AIはもうすでにSNSに入り込んでいてもおかしくないと僕は思っています。

先日発表されたOpenAIのOperatorも──まだ人の手が必要なところはあるものの──Xへの自動投稿が可能です。

いずれ、そう遠くないうちに、画面上では実際の人と区別が付かないレベルにまで達するのは間違いありません。

というか、もしかしたら最近の中国のAI産業に関する発展スピードを見ていると、もはやすでにSNS上に複数のAIアカウントがあっても何らおかしくはありません。

たとえば、Xで毎日のように繰り広げられているレスバ大会のうち、激しい議論の中心にいるの複数の人格(アカウント)を演じるAIだったとしたら──。

まったくあり得ない話ではありませんよね。実際、Xでは「DeepSeekはすでに"オペレーター"の優れたバージョンを持っている」との噂も流れ始めていますし。

Deepseek チームのメンバーと話をしたところ、彼らはオペレーターのはるかに優れたバージョンを持っており、すぐにリリースされる予定だそうです。

Openai よりもはるかに優れており、完全に無料です。

私はこれを歓迎します。

https://x.com/iruletheworldmo/status/1883853412456141204

もし仮に優れたオペレーター(エージェント)を所有しているなら、その技術を先行的に政府主導のもと世界で主流のSNSに潜り込ませ、トラップカード「プロパガンダ」を発動していてもおかしくはありません。あるいは、特定の国単位ではなく、もはや個人レベルで運用が始まっている可能性もあります。

それで、今回の「DeepSeekショック──Nvidia ($NVDA)株の下落」も本当によく分からないんですよね。AIにわざと言わせている、とでも考えないと理解できない的外れで頓珍漢な理論が、Xにはあまりに溢れすぎている。

いくらDeepSeekが低コストで高性能なAIを開発したからといって、GPUの需要が下がるわけではないし、むしろ上がるまである。単に中国のAI産業の自給自足が進む──かもしれないよねということであって、これはもう未公開のAIエージェントを使った高度な情報戦が始まってるんじゃねえかと夢想しています。

中国、今後5年間でAI産業支援に1兆元(1,370億ドル)を提供予定?米中のAI開発競争が分断しながら加速中

いやだって冷静に考えて「DeepSeekは天安門事件のこと聞くと答えてくれません!」とか「DeepSeekは開発コストを詐称している!」とか、別にそれって本質的な問題じゃなくて、GeminiだってChatGPTだってR18ネタは弾くし、どのLLMもその開発企業なり国なり、開発者なりのバイアスはかかりまくっているわけで。

そもそも、DeepSeekはMITライセンスのオープンソースで公開されている。それはつまり、世界中で検証ができるということで、検閲や回答拒否が気に入らないならローカルで動かしゃいい話だし、ていうか、R1(DeepThink)なら天安門事件だって尖閣諸島問題だってきちんと多角的な側面から冷静な回答してくれますよ。

だから、未だに天安門事件云々でDeepSeekの評価を極端に下げようとしている勢力は、もはや西側諸国ないしは競合企業のAIエージェントによるプロパガンダ説がある──とでも考えないと人間の愚かさで溺れる。無料で使えるアプリで、しかもオープンソースなのに、自分で使う前から「DeepSeekは中国政府に都合の悪いことは答えてくれない!怖い!DeepSeekは性能が悪い!」と騒いでいるのはシンプルにChatGPT-3でしょ。

中国産LLM「DeepSeek-R1」の何がそんなにヤバいのか?AGI(汎用人工知能)が"オープンソース"で公開される可能性でも書きましたが、DeepSeekのスゴさは、もちろん開発コストの話もありますが、何より「思考の連鎖(Chain-of-Thought, CoT)」の透明性とMITライセンスのオープンソースであるということにあります。

簡単な話、OpenAIよりもDeepSeekのほうがOpenAIということですよ。そりゃ、こういうミームで溢れ返るわけよな。

オープンAI:

  • 10歳
  • 従業員数 4,500人
  • 66億ドルを調達

ディープシーク:

  • 2歳未満
  • 従業員数 200名
  • 使用された資本金は1,000万ドル未満

DeepSeek は同等かそれ以上の製品を開発し、オープンソース化して無料で公開したため、OpenAI のビジネス モデルはおそらく消滅した。