サム・アルトマン「GPT-4.5 と 5 のロードマップを公開すっぞー」

要約

  • 目的:ロードマップをより明確に共有し、プロダクトの提供をシンプルにする
  • 現状:モデルや製品ラインナップが複雑化しており、「モデルを選ぶ」作業が面倒
  • 理想:モデル選択の必要がなく、“魔法のように”統合された知能を提供したい
  • GPT-4.5(社内呼称:Orion):最後の「チェーン・オブ・ソート(推論痕跡の開示なし)」モデルとしてリリース予定
  • 目標:oシリーズとGPTシリーズを統合し、必要に応じてツールを活用し、短い思考から長い思考まで柔軟に行えるシステムを構築する
  • GPT-5:ChatGPTとAPIの両方で提供し、o3を含む技術を統合したモデル
    • o3は独立したモデルとしては提供されなくなる
  • ChatGPT無料プラン:標準的な知能レベルのGPT-5を無制限で使用可能(乱用対策あり)
  • ChatGPT Plus:より高い知能レベルのGPT-5を利用可能
  • ChatGPT Pro:さらに高い知能レベルのGPT-5を利用可能
  • 追加機能:音声、キャンバス、検索、深いリサーチなど、多岐にわたる機能を組み込む予定

解説

特に重要な点とその解説をしま。

  1. モデルの複雑さを減らし、ユーザーが選択に迷わないようにする
    • 現在、OpenAIには多数のモデルがあり、「どのモデルを選べば良いのか分かりにくい」という問題がある。これを解消するために、今後はモデルを統合・簡略化して、ユーザーが自然に使えるようにする方針。
  2. GPT-4.5(Orion)が最後の「非チェーン・オブ・ソート」モデルになる
    • GPT-4.5は、今の仕組み(推論プロセスを直接見せない方式)のままリリースされる、最後のモデル。次世代モデルでは新しいアプローチが取り入れられる可能性が示唆されている。
  3. GPT-5で技術を統合し、真に多機能なAIを実現する
    • 現在のGPTシリーズとoシリーズを合体させ、必要に応じて長い思考プロセスを使ったりツールを呼び出したりできるようにすることが目標。
    • GPT-5にはo3などの技術が統合され、o3単独モデルは提供されなくなる。
  4. ChatGPTの無料プランでも「標準的な知能のGPT-5」が無制限に使える
    • ただし、不正利用を防ぐための制限はあるとのこと。無料ユーザーでも最新かつ標準的な性能のAIを使えるようになるというのは大きなポイント。
  5. PlusやProで段階的に「より高度なGPT-5」が利用可能に
    • Plusでは標準より高い知能レベル、Proではさらに高い知能レベルのGPT-5が使える。高度な機能(音声入力やキャンバスによるビジュアル機能、検索機能、より深いリサーチなど)も利用できるようになる。

つまり、どゆこと?

OpenAIは、「モデル選択の煩わしさ」をなくして誰もが気軽に使える統合型AIを目指しており、GPT-4.5の次に登場するGPT-5に多くの技術を集約する予定──ってこと。

つまり、無料利用でも標準的なGPT-5を使えるようになる一方で、上位プラン(Plus・Pro)ではさらに高機能・高性能なGPT-5が利用できるようになる。

要は、今までは複数のモデルからユーザー側がタスクや用途によって最適なモデルを選んでいたけれど、次期統合モデルのGPT-5からは「モデル選択」も勝手にやってくれるってことですね。

で、GPT-4.5と5はいつリリースされんの?

GPT-4.5は数週間、5は数ヶ月。だいたいサムの言う数週間は2~3週間、数ヶ月は2~3ヶ月であることが多いから、つまり、GPT-4.5は2月末から3月中旬ぐらいまで、5は4月か5月頃って感じかな。

画像・動画生成機能もアップデートの噂

Sora(動画生成)のプラットフォームで画像生成(DALL-E 4?)を実験中との噂もあるようです。どのタイミングで来るかは不明。