「幽体離脱は訓練次第で誰でもできるようになる」との噂をネットで目にし、さっそく検証を試みてみました。
結果、約6ヶ月間のトレーニングを経て、ついに幽体離脱のコントロール化に成功しました。
今回は、幽体離脱を行うための訓練方法や具体的な実行手順、幽体離脱を続けることの危険性についてまとめていきます。
幽体離脱とは?
まずは、幽体離脱(英語:Astral projectionまたはOut-of-body experience)の定義から見ていきましょう。
幽体離脱(ゆうたいりだつ)とは、生きている人間の肉体から、心・意識が抜け出すという心霊主義での現象をさす。
幽体離脱──または体外離脱──にはふたつの見解が存在します。
- 魂や霊体が肉体から抜け出る超常現象=心霊現象の類
- 脳の働きによって五感を伴った幻覚症状=心理現象の類
つまり、科学で証明できない非現実的なものなのか、それとも思い込みや勘違いなどの精神的要因からくるものなのか、ということですね。
幽体離脱は夢の一種なのか?
幽体離脱と明晰夢──夢を夢だと自覚できる夢──、そのどちらとも経験のある僕からすると、幽体離脱も夢の一種であるという括りです。
もし仮に幽体離脱した世界が現実世界だとするならば、現実世界とまるっきり同じでなくてはなりませんよね。というわけで検証しました。
「幽体離脱は夢なのか?」を実際に検証してみた
この点は以前から気になっていたので、実際に確かめてみることにしました。
検証方法は以下の通りです。
- あらかじめ部屋の壁や天井に蛍光シールを貼っておき、幽体離脱時にそのシールの枚数を数える
- 離脱時に本や新聞など、文章を読む
- 自分の手のひらを観察する
とても簡単な方法ですが、夢かどうか判断するにはどれも有効な手段です。
検証した結果、以下のようになりました。
- シール:もともと7枚貼ってあったシールが3枚ほどに減っていた。位置も現実世界とはズレが生じていた
- 文章:文字がぐにゃぐにゃで読めない。日本語というよりかは「この世のものではない文字」のようにも思えた。たとえるなら、ひじきをそのままひっくり返したような感じ
- 手のひら:ぐにゃぐにゃ。渦を巻いてたり、シワがなかったり、ツルツルだったりした。明らかに現実のものではない
幽体離脱後の世界と現実世界とは、異なる箇所が数多く存在していたことから「幽体離脱は夢である」という説が正しいことが証明されました。
また、金縛り時にも同様の検証結果が得られたので、同様に「金縛りも夢である」ということが判明しました。
魂や意識だけが現実世界に抜け出ている可能性──臨死体験など──は完全に否定できないものの、9割9分、幽体離脱は夢の一種でしょう。
幽体離脱と明晰夢の違い
幽体離脱と明晰夢の決定的に違う点は「離脱感があるかどうか」です。
明晰夢が夢の中で夢と気づく夢であるのに対し、幽体離脱は意識が肉体から分離する感覚を伴い、そのまま夢に移行していくものです。
現実世界とシンクロしている部分も多くあるので、明晰夢の上位版といってもいいのかもしれません。
詳しくは「明晰夢と幽体離脱の違いについて|見分け方は夢の世界観にあった?」でまとめています。
幽体離脱のやり方と方法まとめ
幽体離脱は訓練次第で誰でも見られるようになるといわれていますが、もともとの夢の頻度やイメージ力などによって成功の確率は変わってくると思われます。
コンディション作りと心構え
普段から何かに集中、または意識を向けている状態が長いほど成功の確率はあがるようです。
「幽体離脱に成功している自分」をイメージしながら瞑想やトレーニングを行うとさらに効果的です。
寝る前に「自分は幽体離脱する」と自分自身に言い聞かせて、意識の焦点を明確にしておく作業も大切ですね。
「明日は○○時に起きるぞ」と強く意識して寝ると、翌朝目覚ましをセットしておかなくてもその時間に起きられることがありますよね?
それと同じです。潜在意識の力は侮れません。力み過ぎても失敗してしまうので、過度に意識する必要はありません。キーワードは「自然な集中」です。
時間帯や寝る方法について
幽体離脱を行う時間帯は、いつでも問題ありません。
就寝時に幽体離脱を試みる場合がほとんどだと思うので、基本的には夜でいいでしょう。
室内の明るさやは人それぞれ差があるかと思いますので、
いろいろな条件を試してみて、一番自分にしっくり合う状態を見つけていくことが肝心です。
部屋の明るさを調節してみるとか、激しい音楽をかけてみる、またはアロマを焚いてみるなど、五感を刺激することを意識すると成功確率が上がります。
服装や寝方──あおむけか、うつぶせか──も重要なファクターだったりします。
幽体離脱開始
リラックスとイメージ
幽体離脱を行う手順に入っていきます。力む必要はまったくありません。深呼吸をしてリラックスしながら体の力を徐々に抜いていきます。
このとき「自律訓練法」を試してみるのもいいでしょう。
幽体離脱が可能になるまで早い方で数週間、長い方だと半年~未成功という目安がありますが、焦らず気長にやっていくことが成功への近道です。
もしそのまま眠ってしまったとしても、また次の日に挑戦すればいいだけの話ですからね。
眠りに落ちる瞬間の瞬間まで懸命に意識を保ち続けます。そして任意のイメージを繰り返します。
この状態からそのまま幽体離脱、もしくは明晰夢へと移行することも可能ですが、僕の場合はどちらも金縛りからの移行なのでその流れで説明します。
幽体離脱の場合、肉体から精神がずるりと抜け出るイメージがいいかと思われます。
頭や手、足の先から意識が抜け出ていくイメージをするのが一般的ですが、さらにおすすめの方法が以下のものになります。
- 自分の体の上空30~50cmのところにもう一人の自分の体が浮遊しているイメージをする
- 浮かんでいる自分に意識をぬるりと入り込ませるイメージをする
- 以上の手順を進めていくと、夢に入る瞬間がわかったり、途中で金縛りが起こる
金縛りが自分の意思で起こせるようになったら、幽体離脱の成功まではもう少しです。
金縛りの後、変化が現れる
金縛りにもさまざまな兆候があり、耳鳴りや人のささやき声、妙な物音が聞こえたり、人や霊が見えたりしてきます。
金縛りの最中は恐怖感が大きくなっていきますが、なんとか耐えましょう。そのうち慣れますので。
そのまま耐えていると、だんだんと周りの音が大きくなっていき、さらに振動も強くなっていきます。ゴゴゴゴゴ──と視界が揺れ始めたら、次の段階に進みます。
このまま自然にずるりと抜け出ることもありますが、この状態でも抜け出せないことが多いので、僕が成功したことのある離脱法を3つご紹介します。
おすすめ離脱法3選
浮遊法
「自分が軽くなり空中へ浮かび上がる」ことをただ念じるだけのシンプルな方法です。
僕はこの方法が一番成功しています。意識が宙に引っ張られるような感覚といえばいいでしょうか。
しかし夢世界から追い出されてから、金縛りの途中で尻になぜかウォシュレットの感覚が感じられてしまい、失敗することが多いです。
仮に成功したとしても、一気に宇宙空間までブッ飛び、そのまま落下し、地面に衝突ということを繰り返されるだけです。もはや悪夢ですね。
ローリング法
離脱法の中で一番有名かつオーソドックスな方法ではないでしょうか。
あおむけの状態から寝返りを打つようにして体をゆっくりと回転させていきます。
ポイントは、足や手は動かさず、肩と頭を先にねじるような感じで回していきましょう。
この状態で180度──つまり、あおむけからうつぶせの姿勢まで回したらそこでストップします。実際に体を回すというよりかは、意識上の体を回すイメージです。
そして浮遊法と同じく、宙へ浮かびあがるようなイメージをすると、ずるりと幽体離脱が成功します。
パワー系
上記のローリング法の派生です。難しいことは何も考えず、力のみで体を思いっきりねじります。
精神や意識というよりかは、肉体そのものをぐるりと回転させるイメージですね。
とても男らしい方法ですが、勢い余って覚醒してしまうことが多いのが難点です。
幽体離脱成功後
幽体離脱に成功した後は、意識がものすごい勢いで肉体に引っ張られます。
眠っている自分の姿をただ眺めるのも面白いですが、最初のうちはできるだけ早く肉体から離れることをおすすめします。
幽体離脱直後は視力が著しく落ちていると思われますが、だんだんと慣れてくるので心配ありません。
手探りで部屋のドアを開け放ち、幽体が引き戻されない安全圏まで逃げます。だいたい10mも離れればこの感覚は弱まりますので、そこまでが勝負。
幽体離脱後の行動も、訓練を重ねるうちにできることが増えていきます。
【向こうで出来る魔法みたいなこと】
E : 壁抜け
D : 飛行
C : 物を生成
B : 3次元の人物を生成
B+:2次元の人物を生成
A : 過去や未来に移動
S : 現実世界の人とのリンク
幽体離脱後の世界についてもさまざまな意見や考え方があるので、まだ謎が多いです。僕はB+までしか経験がありません。
幽体離脱用語集
ここで紹介している用語はあくまでVIPスレ内での名称です。
言葉を使う場所には十分気を付けましょう。現実社会から離脱してしまう可能性があります。
- 名倉潤(名倉):幽体離脱"後"の世界のこと。読みは"なぐら"が正解。ヌジャラガンとも読むそうですが、脳の構造を疑われるのでおすすめはしません。
- 渡辺満里奈(渡辺):幽体離脱"前"の世界のこと。つまり、現実世界のことですね。読みは"わたなべ"が正解。
- リダンツァー:離脱が頻繁に可能な人のこと。滞在時間の目安は30分以上。
- 微ダンツァー:離脱ができる、またはできたことがある人を指す。滞在時間の目安は30分以下。
- ミダンツァー:離脱が未だできたことがない人。
肉体へ戻りたいとき
大抵の場合は、戻りたいと念じるか、放っておけば勝手に肉体へ戻ります。
たまに戻れないときもあるので、そのときは大声を出す、もしくは自分の肉体のところまで戻ってドッキングします。
幽体離脱の注意点など
明晰夢と同様、疲れやストレスを感じる場合があるので注意しましょう。
疲労を感じた際はおとなしく訓練や幽体離脱を中断し、ゆっくりと休息をとりましょう。
「霊や悪霊などに肉体を奪われる」
「幽体離脱をしたら肉体に戻ってこれなくなる」
という話も聞きますが、幽体離脱は心理現象のひとつである可能性が高いのでまずありえません。
しかし念のため幽体離脱の実行などに関しては自己判断、自己責任でお願いいたします。万が一、予想できないことが起こったとしても当ブログおよび筆者はいっさいの責任を負いかねます。
まとめ
幽体離脱の成功報告、成功体験はコメント欄にまでどうぞお気軽にお寄せください。
幽体離脱の体験者の中には長期離脱、つまり幽体離脱をした状態で数時間、または1ヶ月以上も過ごした方もいらっしゃるようです。
もちろん現実世界の時間軸ではなく、主観による滞在時間ですが。
また、幽体離脱後の世界でできることが増えてきたり、好きなようにコントロールでき始めると現実世界より夢の世界のほうが楽しくなってきてしまう危険性があります。
幽体離脱に魅了されすぎると、今を生きられなくなってしまうのでほどほどにしておきましょう。
夢に関するおすすめの映画とアニメ
幽体離脱や明晰夢に関して参考にした映画とアニメです。
パプリカ
「パプリカ」は、僕の好きなアニメ映画ベスト10には入るであろう、夢をテーマにした作品です。
パプリカ/千葉敦子は、時田浩作の発明した夢を共有する装置DCミニを使用するサイコセラピスト。ある日、そのDCミニが研究所から盗まれてしまい、それを悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するようになる。敦子達は犯人の正体・目的、そして終わり無き悪夢から抜け出す方法を探る。
「パプリカ」は、 Hulu から観ることができます。今なら2週間の無料体験中なので、この機会に試してみてはいかがでしょうか。
【Hulu】今なら2週間無料体験中インセプション
「インセプション」は僕がもっとも参考にした作品です。
現実と夢の区別をつけるために、常にアイテム──儀式──を身につけておくというのは、まさに目から鱗の発想でした。
主人公のドム・コブは、人の夢(潜在意識)に入り込むことでアイディアを“盗み取る”特殊な企業スパイ。そんな彼に、強大な権力を持つ大企業のトップのサイトーが仕事を依頼してきた。依頼内容はライバル会社の解体と、それを社長の息子ロバートにさせるようアイディアを“植え付ける”こと(インセプション)だった。
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