2025年1月は、AI周りで余りに多くのことが時期を重ねて起きていたせいか、本当に長く感じました。何度『え? まだ1月?』と思ったことか。本当に、本当に長かった。やっと1月が終わった。長ぇよ。
さて、1月に何が起きたか、どのような製品がリリースされたのか、また、AIを活用してどのような研究や発見があったのか──もはやその全てをタイムリーに追いかけるのは到底不可能です。
なので、直近で自分に関係が深そうな、特にAIチャットに関することだけに焦点を絞って考えをまとめていきます。日記なので、参考にはなりません。
Cursorでo3-miniが無料に。もうChatGPT解約したわ
o3-mini がすべての Cursor ユーザーに公開されました。
モデルの雰囲気をつかんでいただくために、当面は無料でリリースします。
Cursor の開発者は、ほとんどのタスクで依然として Sonnet を好んで使用しており、これは私たちにとって驚きでした。
o3-mini is out to all Cursor users!
We're launching it for free for the time being, to let people get a feel for the model.
The Cursor devs still prefer Sonnet for most tasks, which surprised us.
— Cursor (@cursor_ai) January 31, 2025
──ヤバすぎか? コードエディタのCursorで、なんとo3-miniが無料で使えるとのこと。僕はエンジニアではないし、複雑な開発もやっているわけではないのでエディタの使用頻度はさほど高くはありません。
とはいえ、o3-miniが無料で使えるなら話は別。純粋なコーディング能力で言うと、o3-miniよりかはo1、あるいはClaude-3.5-sonnetに軍配が上がるようですが、o3-miniの性能を確かめる分には、もうCursorでいいや。
ChatGPT上ではo3-mini-highというより優れたモデルも使えますが、今のところ有効な用途が見いだせないので、ChatGPTは解約しました。再開するにしても、プラスユーザーにOperatorが開放されるか、別のエージェント、またはo3、o3-proが実装されたときでいいかな。
コーディングをせず、AIとチャットするためだけに起動されるCursor。うーん、何これ。
DeepSeekは引き続き使用。中国ネガキャンはもうええて
DeepSeekは相変わらず優秀。一気にユーザーが増えたからか、DeepThinkとSearchを組み合わせるとエラーが起きやすいものの、それぞれ用途を分ければ十分に使えます。高度な推論と検索を安定して併用するなら、ChatGPT上でo3-mini、o3-mini-highを使うのが現状では一番よさそう。
とはいえ、検索と推論を組み合わせる作業はさほど多くないので、ChatGPTやPerplexityの無料枠でも事足りそうですね(PerplexityではDeepSeek-R1、o3-miniの推論も使える)。
──で、日本のメディアはこぞってDeepSeekを叩き始めているところですが、まあ、これは米国の意図を汲み取ったものなのかな。実際、『DeepSeekはOpenAIのデータを不正に利用している疑惑がある! 我々、Microsoftが調査します!』とか言っといて、WindowsのCopilot + PCではしっかりDeepSeek組み込んでるんだから、ダブスタもいいところ。
AIチャットはもう金にならない?ChatGPT-o3-mini、Gemini 2.0 Flash、Qwen2.5-Max、Mistral AI──
正直、DeepSeek-R1の登場とともに、純粋なAIチャットの形で収益化しようとするのはキツそう。OpenAIもChatGPTでo3-miniを制限はあるものの無料で使えるようにしたり、GoogleもフリープランでGemini 2.0 Flashを解放、他にも、中国IT大手のAlibabaはGPT-4oやDeepSeek-V3よりも高性能なAIモデル「Qwen2.5-Max」をリリースしたし、フランスのMistral AIもある。
画像や動画の生成もpika、kling、imagefxなどと単体のモデルあるいはプラットフォームで十分だし、まだ完全にマルチモーダルを売りにするのは時期は早い印象。
とはいえ、年内には本当の意味でマルチモーデルな、AIエージェントを組み込んだ化け物AIが出てくるのかな。そしてその役を担うのはやはりOpenAIな気がしています。僕は解約してしまったが、頑張れ、OpenAI。