「ついやってしまうこと」が才能のカギかもしれない

才能とは何か──。現代社会における、才能の誤解と本質とは──。

もしかしたら「ついやってしまうこと」が才能のカギかもしれない──。

【才能の誤解】社会の期待に縛られた定義

現代社会では「才能」と聞くと、他者よりも優れている能力や、お金を稼げる技術を思い浮かべがちです。

成功したアーティストやプロスポーツ選手を例にとり、「才能がある=社会に有益である」と考えられやすいのは事実でしょう。

しかし、これは才能の本質を見誤っていると言わざるを得ません。

辞書的な意味を見れば、「才能」とは「素質や訓練によって発揮される、物事をなしとげる力」とされています。

ここで重要なのは、才能という言葉の定義に「他者との比較」は含まれていないということです。

才能は、他人と競って自分の価値を決めるものではなく、個人の内面から湧き出る素質──そして、その発揮には時間と努力が必要となります。

続けられることが「才能」の証明?

才能の一つの大きな特徴は「続けられること」です。

例えば、漫画家などの成功者に「どうして成功できたのか?」と尋ねると、彼らの多くは「長く続けたから」と答えることが多い。

才能があるから成功したのではなく、成功するまで続けられたからこそ才能が証明されるのです。

たとえ、他者よりも成長速度が遅かったとしても、10年続けられたら、それはもう立派な才能だと言えるでしょう。

多くの人は1年、2年と経つうちに諦めてしまいます。続けられること自体が、才能の一つの証明なんですね。

才能の芽吹きは「ついやってしまうこと」から始まる

ここで注目すべきなのは、「暇なときについやってしまうこと」が実は"あなたの"才能の芽"である可能性が高いという点です。

例えば、絵を描くこと、音楽を作ること、ゲームをすること、SNSで情報を発信すること──。

それらの行動に共通するのは、「自分の興味や好奇心に従って自然に行ってしまう」ということです。

こうした行動には、隠れた個人特性スキルが含まれています。

FPSゲームを例に取ると、チームプレイや戦略構築を楽しむことで、自分が持つリーダーシップや戦略的思考といった才能が自然と磨かれている可能性があります。

一見すると何の生産性も感じられないようなことでも、自分がついやってしまうことには何か共通点があるはず。

小さい頃から自然とやってしまっていたことは──。それを突き詰めるとどのような個人特性が見えてくるか──。

才能は「特定分野」に限定されない

重要なのは、才能とは、特定の分野や仕事、スポーツに限定されるものではないということ。

才能は、複数のスキルや特性が複雑に絡み合って発揮されるものです。

自分が「ついやってしまうこと」を分析し、そこで培われた能力を他の分野にどう応用できるかを考えること──。

これが、才能の本当の活かし方なのではないでしょうか。

自分を知ることから才能は開花する

「自分の才能を見つけたい」と思うとき、多くの人はつい他人と比較してしまいがちです。

しかし、他者との比較は意味がありません。なぜなら、自分の経験、スキル、特性は自分しか持っていないからです。

他人と同じ道を歩む必要はなく、自分の内側を深く知ることこそが、才能を開花させる第一歩と言えるでしょう。

確かに、自分の能力を客観的に判断するには、どうしても他者との比較が必要になってくる場面もあります。

しかし、だからといって自分の価値を下げる必要はないし、どちらが上とか下だとか決める必要もないし、落ち込む必要だってない。

「あの人はこういう状況で、自分はこういう状況なのか」と、それだけ。以上。良い悪いの判断はせず、現実だけ受け止める。

やり方や姿勢などはいくら真似してもよいのです。他者との比較で凹むぐらいなら、最初から比較なんてしなくていい。

才能は特別なものではない

才能とは、特別なスキルや稀な能力を持つ人だけのものではありません。

誰しもが、日常の中で「ついやってしまうこと」から才能の芽を育てています。

その行動が社会的に価値があるかどうか、お金になるかどうかは後からついてくる結果に過ぎません。

続けることで見えてくる才能を信じ、自分が楽しい、興味を持てることを続けることが大事なのだろう、と僕は思います。

それが、10年後に大きな才能として花開くかも──と信じて。

「ついやってしまうこと」が才能のカギ

才能は特定の分野や他者との比較によって判断されるものではありません。

自分の興味や好奇心に従い、自然と続けてしまうことこそ、才能の種。そして、重要なのは、それをどう育てていくか。

長く続けることで、才能は必ず芽を出し、やがて花を咲かせる──。

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