あなたには達成したい目標、ありますか?
英語を習得したい、ダイエットを成功させたい、読書を習慣化したい、とかとか。
今でこそ継続できていなくとも、思い立ったときはモチベーションMAXだったのではないでしょうか?
今度こそは絶対に習慣化するぞ、今度こそは目標を達成してやるぞ、という具合に。
「気合十分でスタートしたはずが、いつの間にか怠惰な生活を送っていた」なんてことは珍しくありません。
それは当たり前のことなんです。自分は努力できない人間なんだ、自分には才能がないんだ、とネガティブに考える必要もないのです。
最速で目標を達成するために必要なことは「ゴールのちょっと先をイメージする」こと。たったこれだけなんです。
人間という生き物はサボるようにできている
大前提として、人間はサボるようにできています。サボる、というと語弊があるかもしれませんが、端的にいうと「人間は変化を嫌う生き物」なのです。
ホメオスタシス(恒常性維持機能)という言葉を聞いたことはないでしょうか?
ホメオスタシスとは、環境が変化しても心や体の状態を一定に保つ働きのことです。
酸素が不足すれば、より多くの酸素を取り入れようと呼吸が荒くなる。ケガをすれば傷口をふさごうとする。これらもすべてホメオスタシスの働きによるものです。
つまり、生きていくためには必要不可欠だけれど、変化を起こしたいときに邪魔になるものがホメオスタシス、というわけ。
むしろ、楽しくないこと、やりたくないことを続けられる人が異常なのです。それらは努力や才能とはまったく関係ありません。"そういうもの"なのです。
ホメオスタシスを超えるには「感情の力」が必要
心理学者であるフロイト先生によると、人が表面で意識している部分は「氷山の一角」にすぎないと言われています。
一説によると、人間は1日の約90%以上を無意識のうちに過ごしているなんて話もありますね。
意識下の共通言語を「言葉(頭の声)」とするならば、無意識下の共通言語は「感情(心の声)」と言い換えることもできるでしょう。
いくら意識の力だけで習慣を作ろうと思っても、根性や気合でどうにかなるものではないんです。
無意識の力、つまりは「感情の力」を味方につけなければホメオスタシスは倒せない。
では、感情の力を借りるためにはどうすればいいのでしょうか?
ここで出てくるのが、ズバリ「ゴールのちょっと先をイメージする」ということなんです。
目標(ゴール)の先をイメージする
人は、ゴールを意識するとその地点でぴったりと止まるよう無意識に動いてしまいます。
目標に近づき「もう少しでゴールだ」と思ってしまうと、力が抜けて減速してしまうんですね。
これを防止するために、陸上競技では「ゴールの先まで一気に駆け抜けるイメージ」でフィニッシュラインを切るようにしているのです。
水泳競技でも、ゴールを壁へのタッチとするのではなく、タッチしたあとに電光掲示板を見ることをゴールとして、ゴール目前の減速を防いでいるんですね。
感情の力はホメオスタシスを凌駕する
意識でどうにもならないのであれば、感情の力を借りるほかありません。
続かない、習慣化できない、目標を達成できない、というときは「ゴールのちょっと先」のことを想像してみましょう。
目標を達成したあとの自分の姿を想像して、未来の体験をして、どのような良い事柄が起きるのかをありありとイメージする。
「辛い」「苦しい」「やりたくない」「頑張らなきゃ」というネガティブな感情では、決して長続きはしないでしょう。
どうせなら「楽しくてたまらない」「寝ている時間ももったいない」ぐらいになったほうがいいのではないでしょうか?
ネガティブな感情があるなら、それがポジティブな感情になるまで先の未来をイメージをしましょう。
「筋トレを習慣化させるぞ」から「筋肉隆々になって真夏のビーチで美女をナンパするぞ」へ。
「月収100万稼ぐぞ」から「月収100万稼いでハワイのビーチで美女をナンパするぞ」へ。
別にナンパじゃなくてもいいですが、単に筋トレや収入アップという目標よりかは、その目標を達成した先の良いイメージがあるとモチベーションも保てますよ。
まとめ
単純なようで、効果絶大の「ゴールのちょっと先をイメージする」ライフハック、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
『せっかく目標を立てたのに結局達成できずじまい…』という苦い経験がある方はこちらの本も参考にしてみてくださいね。
小学生のワイ「足が…速くなりたいです」
先生「ゴールをゴールと思わず走ってみろ。10mでも20mでも突き抜けるイメージで走れ」〜タイム計測後〜
ワイ「速くなってる!?」
先生「人はゴールが近づくと無意識的に気が緩むもんだ。もっと『先』をイメージしろ。そうすればお前はもっと速くなれる」— あめのは (@ameyohure) 2018年7月17日