「やりたいことが分からないときは『やりたいことリストを作るといい』って聞いたけど作り方を知りたい」
という方のために「人生でやりたい100のことリスト」の作り方を詳しく解説していきます。
実際にリストを作ってみたところ、優柔不断で自分の気持ちが分からなかった20代の僕でも「自分の本当にやりたいこと」を引き出すことに成功しました。
「やりたいことを紙に書くだけ」という簡単な方法で「自分の本当にやりたいこと」を引き出せるので、ぜひ今からでも挑戦してみてください。
「人生でやりたいことリスト」を作ることで得られる5つの効果
①「夢がない」という悩みを解決できる
これまで、僕には特に「夢」というものがなかったんですよね。
強いて挙げるとしても、「自由に暮らしたい」「お気に入りのモノに囲まれて暮らしたい」「ある程度のお金があって健康でいられればいい」といった漠然としたものばかり。
確かに、これらも夢といえば夢なのかもしれません。でも、欲を言えば、もうちょっと具体的な夢が欲しかったんです。
現代人のよくある悩みの1つに「夢がない」が挙げられるようですが、実は、僕もまったく同じ悩みを抱えていました。
でも、「人生でやりたい100のことリスト」を作ってみて、あることに気が付いたんです。
「『夢がない』なんてことは、ないのかもしれない」
そう、僕は気づいてしまった。「夢がある」という現実から目を逸らしてしまっている、自分に。
「お金がない」「機会がない」「時間がない」「現実味がない」「チャンスがない」「夢を上手く思い描けない」
──などということを言い訳に、あるいは無意識的に考えてしまっていることが、そもそもの原因なのではないか、と。
「"お金がない"から海外移住できない」「"時間がない"から英語を勉強できない」「"機会がない"から日本を出られない」
結局は「こりゃ、無理だわ」と判断した脳が、願いを勝手に「夢」というカテゴリーから外してしまっているだけの話なんですよね。
「夢がない」と悩んでいる方はきっと、良く悪くも「現実的な思考の持ち主」なのかもしれません。
「人生でやりたいことリスト」を作れば、心の呪縛を解き放って「そっか、自分にはちゃんと夢があったんだな」と自覚することができるはずですよ。
②自分をより深く理解できる
やりたいことリストを作ることは、自分と向き合い、より深く自分を理解するためにはとても効果的な方法です。
100個もやりたいことを書き出すのは大変な作業かもしれませんが、願いや夢といったものは「自分」を構成する重要な要素を洗い出すことで、確実に自己分析が進みます。
自分が望んでいる人生や生活をリストを通して客観的に見ることで、自分が本当に求めていることをより具体的にできるはずです。
③やりたいことが明確になる
やりたいことリストは「自分が歩むべき本来の道を可視化するツール」です。
人は「親が敷いたレールの上」や「環境によって仕方なく歩んでいる道」を、自分が歩むべき道だと勘違いしてしまうことが珍しくありません。
自分が歩むべき本来の道、つまり、他の誰でもない自分自身が選んだ道を進んでいくには、まずは曖昧な夢や目標を明確化して「成し遂げたいことの1つ」として意識することが重要です。
やりたいことリストを作ると、きっと自分では気付いていなかった願いがたくさん出てきて驚くと思いますよ。
④願いが叶いやすくなる
「人生でやりたいことリストを作ると願いが叶いやすくなる」というのは、スピリチュアルやオカルトのような意味ではなく、きちんと科学的な根拠があります。
人間の脳には「機能的自律性」という機能があり、簡単に言うと「興味や関心があると自覚したものを実現したくなり、モチベーションが向上する」という心理的効果が働くようになっています。
つまり、自分のやりたいことや興味のあること、実現したいこと、望んでいることなどを自覚するだけで、ワクワクして行動に移したくなってくるということですね。
イメージをより具体的に映像化すると、やる気ホルモンである「ドーパミン」がより多く分泌されることも分かっています。
よく「計画を立てるときが一番モチベーションが高い」と言われるのも、機能的自律性がきちんと働いている証拠なのかもしれませんね。
⑤人生が楽しくなる
「人生でやりたいことリスト」を作ることは、言い換えるなら「本来の自分を取り戻すための儀式」のようなものです。
他人や世間、社会に主軸を置くのではなく、あくまで自分自身にフォーカスを当て、自分のためだけに、自分だけのやりたいことをリスト化するのです。もはや人生が楽しくならないわけがない。
リストを作ってから行動するまでがワンセットではありますが、リストを完成させるだけでも達成感や充実感を得られますし、モチベーション向上にもつながるはずです。
「人生でやりたいことリスト」の作り方
①紙とペンを用意する
人生でやりたいことリスト」を作るために必要なものは、紙とペンの2つだけです。
紙はなんでもいい
紙は、ノートや手帳、コピー用紙など、なんでも構いません。
リストは長期間にわたって使い続けるものになるので、できるだけ保存に適したものを選ぶと良いでしょう。
「紙」を選ぶときのポイント
- 保存に適したものを選ぶ
- すぐに見返せるものを選ぶ
- 持ち運びがしやすいものを選ぶ
また、リストは「手書き」で作ることをおすすめします。
パソコンやスマホのほうが取り組みやすいのであれば別ですが、自分の字でやりたいことを見える化することは、心身に好影響を及ぼします。
まずは手書きでやってみて、どうしても難しいようであればデジタルに切り替えるといった方向性でやるといいでしょう。
僕は「コクヨのA5方眼ノート」と「コクヨのレザー調ノートカバー」を組み合わせて使っています。
書きやすいペンを用意する
ペンは、書きやすく、しっくり来るものを選びましょう。ボールペンや万年筆がおすすめです。
消しゴムで消えてしまうようなフリクションペンなどは、日光などの外的影響によって消えてしまうこともあるので、できれば避けておきましょう。
ちなみに、僕は「ゼブラのサラサ0.4」をまとめ買いして、常にストックを切らせないようにしています。
これまでいろいろな種類と太さのボールペンを試してきましたが、サラサの0.4が一番書きやすく、しっくり来ました。
Amazonだと10本で600円ほどと安価ですし、たくさんのカラーも用意されているのでおすすめです。
②箇条書きでやりたいことを書き出していく
紙とペンを用意できたら、あとはやりたいことを箇条書きでどんどんと書き出していくだけです。
リストは一度に完成させる必要はなく、1週間ほどかけて作っていっても問題ありません。やりたいことが100個以上あってもいいですし、思いついたときに書き足していってもいいです。
とにかく、自分のやりたいことを大小かかわらず「100個」書き出すことが重要です。
「コーラ1リットルを一気飲みする」など、下らないもので良いんです。思いつく限り、自由気ままに、ゆるく書き出していきましょう。
「この世にあるすべてのものが何でも手に入るカタログ」を見て、欲しいものを自由に選んでいる感覚で取り組むと楽しいですよ。
自分のやりたいこと、欲しいモノ、目標、夢、習慣など、そういったものをすべて吐き出す。これ以上出ないと思っても、まだまだ出す。書いて、書いて、書きまくる。
「何かパッとしないなあ」
「このままでいいのかなあ」
「これじゃない気がするなあ」
「自分がいる場所はここじゃない気がするなあ」
手書きでのリスト作りは、こういった「心の奥底にあるモヤモヤした気持ち」に形を与えるためにベストな方法です。
リスト作りは「手書き」がおすすめ
「リスト作りはスマホより手書きがおすすめ」
欲しいモノや会得したい能力、身に付けたい習慣を「Wish List」としてノートに書くことで、それが実現する——。
「願いごと手帖」や「断言法」、「思考は現実化する」といった引き寄せの法則は、本当に単なるオカルトなのでしょうか?
僕はそうは思いません。真面目に「書くことで願いが実現する」と考えていますし、これまでも幾度となくそれを体験してきましたしね。
中には叶わない願いもいくつかありましたが、それでも「書く」という行為が持つ不思議なパワーを感じてきたわけです。
心理学的観点からも、潜在意識に働きかけるといったスピリチュアルな観点からも、「願いを紙に書く」という行為は理にかなっているものと言えるでしょう。
「手書き」は心のモヤモヤに形を与えやすい
「何かパッとしないなあ」
「このままでいいのかなあ」
「これじゃない気がするなあ」
「自分がいる場所はここじゃない気がするなあ」
正直、これといった悩みがあるわけでもなく、困っていることも特にありません。むしろ、自分がとても恵まれた環境にいる、ということさえ感じています。
それにもかかわらず、心の奥底にはこうしたモヤモヤとした気持ちが、ぼやーっと広がっているわけです。
僕にとって、このモヤモヤした気持ちに形を与えるためにベストな方法が「書くこと」だったんですよね。
とにかく、書いて、書いて、書きまくる。
自分のやりたいこと、欲しいモノ、目標、夢、習慣——。そういったものをすべて吐き出す。これ以上出ないと思っても、まだまだ出す。
こうして自分だけの「Wish List」を作ることで、自分が本当にやりたいことを見つけられるのです。
「人生でやりたいことリスト」を作るときのコツ
語尾は断言する形で書く
ちょっとしたコツですが、やりたいことを書くときは語尾を断言する形にすると良いです。
つまり、「~したい」「~やりたい」ではなく、「~している」「~する」といった形で書くということですね。
「~したい」という書き方だと「やりたいこと」が「やりたいことのまま」で終わってしまう可能性が高いです。
「~する」といった断言の形にすることでより具体的にイメージを思い浮かべやすくなり、実現までの道のりがぐっと楽になります。
素直な気持ちで正直に書く
リストは誰かに見せるものではないので、変にカッコよく書こうとしなくて大丈夫です。
「お金がないから」「時間がないから」「仕事があるから」などといったことは、いったんすべて無視して、自分の気持ちに素直になってリスト作りに臨みましょう。
「お金もあって、時間もあって、仕事もしなくていい。欲しいモノは何でも手に入って、周りの目を気にする必要もない」
自分と真正面から向き合えば、きっと「自分の本当にやりたいこと」がポッと顔を出してきてくれるはずです。
自分らしいと思えるリストにする
リストを作る際は「自分らしさ」を意識しましょう。
「誰に何を言われたとしても、自分はこれをやりたいのだ」というものをリストに書き込んでいけば、自然と「らしさ」が生まれるはずです。
やりたいことに正解や不正解はありません。あなたは世界に一人しかいない「あなた」だし、ともなれば、やりたいことも人と違っていいんです。
大きなことは細分化して段階に分ける
正直、やりたいことを100個も書き出すのは大変な作業です。大きな「やりたいこと」は、できるだけ小さな「やりたいこと」に分解して書くといいでしょう。
やりたいことを細分化して段階ごとに分けると、ビジョンの具体性が増してイメージがもしやすくなりますし、やりたいことリストも効率的に埋められます。
「人生でやりたいことリスト」の使い方
リストが持つ「方向性」を見つける
リストが完成したら、書き出した「やりたいこと」をじっくりと眺めて、自分なりにグループ分けしてみましょう。「仕事」「家族」「夢」などのジャンル別に分類してもいいですね。
やりたいことを分類していくと、リストの傾向や方向性が見えてくるはずです。
例えば、「ゾウに乗る」「バンジージャンプをする」「スカイダイビングをする」などの体験系が多かったら、自分は新しい体験やさまざまな世界を知りたいんだなと知ることができます。
そういった自分のやりたいことならではの「小さなクセ」こそが、実は自分が本当にやりたいことを見つける上でとても重要な要素になってきたりします。
優先順位を決めて1つずつ達成していく
正直に言ってしまうと、リストを作った後はリストの存在を忘れてもいいです。気が向いたときに取り組むだけでも、全然問題ありません。
ただ、せっかく作ったリストなので、できれば最大限に活用したいですよね。
リストの使い方は自由ですが、もっとも一般的な使い方は「達成できそうなものから1つずつやっていく」といった方法です。
達成した項目にはチェックを入れたり、線を引いて消していきましょう。
必要に応じて古い項目を新しい項目と置き換える
リストの項目の入れ替えは自由です。必要に応じて、古い項目と新しい項目を入れ替えて、アップデートを繰り返していきましょう。
やりたいことが変わるのは価値観が変化している、つまり成長している証拠です。
リストは、数年や数十年の長いスパンで使っていくものなので、定期的に見直す機会を設けておくことをおすすめします。
いつでもリストを見返せるようにしておく
「リストを作ったら存在を忘れてもいい」と書きましたが、人によってはいつでもリストを見返せるようにしておいたほうがしっくりする場合もあります。
具体的には、壁に貼り付けておいたり、普段から持ち歩くようにしたり、常に手帳に挟んでおいたり、ですね。「1日1回はリストを眺める」というルーティンを日常生活に組み込んでも効果的かもしれません。
ただし、「やりたいことリスト」が「やるべきことリスト」や単なる「ToDoリスト」のようになってしまっている場合には、リストの存在を忘れて生活したほうが上手くいく場合もあります。
リストの活用法は、自分と相談しながら臨機応変に変化させ、もっとも心地よい使い方を模索していきましょう。
人生に迷ったときに読み返す
今回作ったリストは、人生に迷ったときに読み返すことでも効果を発揮します。
「やりたいことリスト」は本来の自分を思い出すためのツールでもあるので、人生の岐路に立たされたとき、どちらの道がより自分らしいかを示してくれる道標ともなるでしょう。
「やりたいこと」は習慣にして自動化する
「やりたいことリスト」が完成したら、目標の実現のために必要な行動にまで落とし込み、日々のルーティンとして習慣化してしまうと楽です。
人間は、選択するときと行動を起こすときにもっともエネルギーを消費するので、継続したいことは「歯磨きレベル」にまで習慣付けしたほうが労力が少なく済みます。
日々の行動を積み重ねていくためには、可能な限り「やる気」や「モチベーション」に頼らない、習慣による自動化を目指して取り組むことが大切でしょう。
「やる気」は猫の目のように日によってころころ変わりますが、「習慣」は天気がどうであれ、やる気がどうであれ、やります。
行動の習慣化にはいくつかコツがあるので、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。
脳科学的に正しい「習慣化のコツ」を徹底解説!習慣を味方にする方法とは?
脳科学的に正しい「習慣化のコツ」を徹底解説!習慣を味方にする方法とは?
続きを見る
まとめ
もしかしたら、リストの中には「えっ、これが自分のやりたかったことなの?」と、あまりのしょうもなさにショックを受けてしまう項目もあるかもしれません。
それでも、やりたいことリストに書かれた事柄は、紛れもなく今の自分がやりたいと思っていることのはずです。恥ずかしがる必要はありません。自信を持ちましょう。
書き出した「やりたいこと」は、これから時間をかけて大事に育てていく感覚を持つといいですね。
たった一度の人生、せっかくならば、夢とロマンを持ち、堂々と歩いていこうじゃありませんか。
用意するものは紙とペンだけ。どこでやるの。居間でしょ。