忙しい人のために『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を「10分」で読めるように超要約しています。
本当に大事なポイントのみに絞ってまとめているので、今回の記事でひとつでも「新しい発見があった!」という方はぜひ実際に本を手にとって自己理解に挑戦してみてくださいね。
【全3STEP】全体の流れ
本書の全体的な流れは以下の通りです。
ここでは各項目の詳しい意味などはわからなくても大丈夫です。さっと目を通すだけで理解度がぐっと深まります。
- 「やりたいこと」に対する勘違いをなくす
- 「やりたいこと」を見つけるための『3本柱』を理解する
- それぞれの柱を過去の体験・経験から深堀りし、自己理解を進める
→「本当にやりたいこと」の発見!
「判断基準」が間違っていると迷いが生じる
「一生続けられることじゃなきゃ」「本当にやりたいことに出会ったときは運命的な感覚があるはず」「どうせ仕事にならないし」
これらは「やりたいこと」に関する『勘違い』です。まずは勘違いを払拭することからはじめましょう。
なぜ「やりたいこと」がわからず、迷い続けてしまうのでしょうか?
それはズバリ「判断基準」が間違っているからです。
変化の早い時代には「どちらにメリットがあるか?」という判断とは別の判断基準を持つ必要があります。
◯迷いがなくなる判断基準:「どうしたい?」
「やりたいこと」を見つけるための3本柱
3本柱
- 好きなこと(情熱)
- 得意なこと(才能)
- 大事なこと(価値観)
それぞれの言葉の定義をまとめていきます。
→得意なこと=自然と人よりも上手くできること。やっていて苦がなく、心地よいこと。
→大事なこと=自分が重要視している価値観のこと。仕事の目的。
「やりたいこと」と「本当にやりたいこと」を導き出す公式
「やりたいこと」は、好きなこと(情熱)x得意なこと(才能)で導き出すことができます。
このとき気を付けたいのは、得意なこととスキル・知識とは別物ということです。
スキル・知識というのは、自分のやりたいことを実現するために活用する手段なので、ここを混同しないようにしましょう。
「本当にやりたいこと」は、好きx得意にさらに「大事なこと(価値観)」をかけ合わせたものになります。
「大事→得意→好き」の順番で深堀りする
大事なこと→得意なこと→好きなこと、という順番で自己理解を深めていきます。
大事なこと(価値観)
ここでありがちなミスが、目標と価値観をごちゃごちゃに考えてしまうことです。
目標=途中のチェックポイント
「~したい」が本物の価値観であり、「~べき」が偽物の価値観となります。
ここから5つの質問に答えていくことで、自分の価値観を知ることができます。時間はいくらかけてもいいので、じっくりと考えてみましょう。
- 尊敬する人・キャラクターは? それはなぜ?
- 思春期に一番大きな影響を受けた体験・経験は?
- 今の社会に足りないと思うものは?
- 自分は人生で何を大事にしてそう?(周りの人に聞く)
- 他人に助言するとき伝えたいこと・伝えたくないことは?
太字にした項目については、個人的に「これはかなり自分の価値観が出るなあ」と思ったポイントです。
以上5つの質問への答えを文章化してみて、そこに出てきた「キーワード」をグループ化してまとめてみましょう。
なんとなく、自分が大切にしている価値観が見えてきませんか? 自由に重きを置いているのか、シンプルであることに価値を見出すのか──。
キーワードはマインドマップのアプリか、ふせんを使ってまとめるといいと思います。
ある程度キーワードがカテゴリーごとにまとまったら、ランキングをつけて、自分の価値観の優先順位を考えておきましょう。
得意なこと(才能)
得意なこと(才能)とはつまり、無意識のうちに行っている思考・感情・行動パターンのことです。
ここでも5つの質問が用意されています。
- これまでの人生で充実していた経験は?
- 最近イラッとした、心がザワついたのはいつ、どんなとき?
- 自分の長所は?(周りの人に聞く)
- もし仕事をやめたとして、もっとやりたかったと感じることは?
- これまでの人生で成果が出たことは? どうやって成果を出した?
それぞれの項目に答えることができたら、次は長所をまとめて自分の取扱説明書を作成する作業に入ります。
たとえば、冷静に物事を分析することができる、戦略を考えるのが得意、という具合です。
あえて短所をポジティブに捉えて考えてみるのもいいですね。例:人付き合いが苦手→共感力がある、相手の気持ちがわかる
好きなこと(情熱)
好きなこと(情熱)は、興味・好奇心を感じる分野のことです。
✕役に立つから好き
◯興味があるから好き
「いつか役に立ちそうだから」「将来有利そうだから」という理由のものは省きましょう。
ここでも5つの質問が用意されています。
- お金を払ってでも勉強したいことは?
- 本棚にはどんなジャンルの本がある?
- 出会えてよかった or 救われた分野・ジャンル・ものは?
- お礼を言いたい人・仕事は?
- 世の中に対する怒りを感じたことは?
部屋に本棚がない or 本をあまり読まないという方は、ぜひ本屋さんに行ってぶらぶらしてみましょう。
タイトルをさっと見ているだけでも、きっと「なぜかわからないけど惹かれる本」に出会えるはずです。
『本当にやりたいこと』を決断する2ステップ
STEP1.好きx得意で「やりたいこと」の仮説を立てる
好きなこと(情熱)で出てきた分野に、得意なこと(才能)、つまり長所をかけ合わせて、「やりたいことの仮説」を立ててみましょう。
ここではとにかく量をたくさん出すことが大事です。できるかどうか、より、少しでもやりたい、おもしろそうと思ったことはすべて書き出すことがポイントです。
STEP2.「仕事の目的(価値観)」で「やりたいこと」を絞る
「やりたいこと」を書き出したら、それらを「大事なこと(価値観)=仕事の目的」というフィルターで絞っていきます。
仕事とは「ありがとう」の交換なので、自分と関わった人にどんな言葉をかけてもらえたらうれしいのかを考えてみるとヒントになるかもしれません。
「やりたいこと」を決めれば、実現方法は自然と見つかる
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』はとてもシンプルで論理的な自己分析の方法となっています。
今回は重要なポイントのみに絞って本の内容を要約してきましたが、実際の本にはもっとたくさんの有益な情報が詰まっています。
巻末付録として、自己理解を進めるためのフローチャート、さらに「好き」「得意」「大事」をより深く知るための質問が30個ずつ用意されていたりもします。
僕も丸一日かけて『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の内容を実践してみましたが、自分でもびっくりするぐらいの成果がありました。
新品のノートの約5分の1+ふせん1セットを消費した甲斐があったように思いますね。
まだ『本当にやりたいこと』を実現するための方法や手段は思いついてはいませんが、『本当にやりたいこと』がなんとなく見えてきた今、特に焦りや不安は感じていません。
むしろ、「どうやって実現させようかな」「もっとおもしろい方法はないかな」とワクワクしています。
「自分のやりたいことってなんだろう?」と悩んだことがある、もしくはいま現在悩んでいるという方は、ぜひ『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を読んでみてください。
本書に書かれている内容を実践してみて、じっくりと自分自身と向き合えば、きっと新しい発見があるはずですよ。