「スマホを使うより、スマホに使われている時間のほうが長くなっているんじゃあないかな」と思う今日この頃です。
「情報過多シンドロームを防ぐためにやめるべき5つのこと」でも触れている通り、現代人は、いろいろな情報を受け取りすぎて「脳の機能が低下」し始めています。
スマホ依存を断ち切る、もしくは情報を節制するといった意味でも、一日でもっとも目にする頻度が高いであろう「スマホのホーム画面の整理」はとても重要なことですよね。
僕は、余計な情報をできるだけ遠ざけるため、ニュースアプリはひとつも入れていませんし、TwitterなどのSNSも毎回ブラウザから見るようにしています(毎回ログイン、ログアウトする)。
それでは、2022年1月時点での「ミニマリストのiPhoneホーム画面」を晒していきます。
ホーム画面は「一画面」にまとめる
ホーム画面は、一画面にまとめることが大切です。ぱっと目に入ってくるアプリの数が多いだけでも、脳は無意識のうちに各アプリでの操作パターンを想起します。
「ニュースチェックしなくちゃあな」「ツイートは更新されているかな」「LINEにメッセージが溜まっているな」
こうして脳のリソースが奪われてしまうと、気づかないうちに脳が「マルチタスク状態」に陥り、集中力や思考力の低下につながります。
iPhoneのホーム画面は、できるだけアプリを少なく、すっきりとした見た目にするといいと思います。
「スクリーンタイム」ウィジェットと「FastEver」のみ
ホーム画面は、
- 「スクリーンタイム」のウィジェット
- 「FastEver(Evernoteの高速メモアプリ)」
の2つのみです。
スケジュール管理やTo-Do管理、日記、行動記録などは、すべて「アナログツール(専用のテンプレート用紙かノート)」に移行しました。
スマホの使いすぎを防ぐため、または、少しでも心がけるためには、やはり「スクリーンタイム」を使うことが有効でしょう。
「自分がどれだけの時間、どのようなアプリに時間をかけているのか?」ということを把握することが、スマホ依存から脱却するための第一歩です。
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頻繁に使うアプリでもホーム画面から削除
頻繁に起動するアプリだとしても、iPhoneであれば、ホーム画面になくとも一覧表示できます。
アプリの総数が少なければ、一覧表示で十分にアクセスが可能ですし、全体を把握しやすいため、操作の順番も迷いません。
メールやLINEはホーム画面に置かず、通知をオフにする
2019年のAdobeによる電子メール利用実態調査「2019 Consumer Email Survey」によると、「日本人が仕事関連のメールをチェックする時間は平均77分(平日)」という結果が発表されています。
「仕事関連のメールチェック」のみで1時間ちょっと時間を使っているのだとすると、メールを作成して返信する時間も当然かかるでしょう。考えるのが怖くなりますね。
もしホーム画面に「メール」や「LINE」があると、スマホを開くたびに新しいメッセージが来ていないか気になってしまいますし、その「気になる」という小さな刺激が「せっかく思いついたアイデアやTo-Do」をかき消してしまうことも大いにあります。
メールチェックなどはそう頻繁にしなくてもいい作業なので、1日に多くても2、3度で十分だと思います。
- リマインダーアプリなどでメールチェックの時間を指定しておく
- iPhoneの「ショットカット」を使い、指定した時間にアプリが自動起動するよう設定しておく
といった方法が有効でしょう。
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SNSやYouTubeに関して
TwitterやFacebook、InstagramなどのSNS、YouTubeは「すべてブラウザから」見ています。
面倒ではあるものの「面倒であるからこそ」SNSの利用時間が減り、さらに、ついYouTubeの動画に夢中になって「ああ、時間を無駄にしてしまった」と自己嫌悪に陥るパターンを前もって防ぐことができます。
SNSは毎回ページを閉じるときにログアウトし、ページを見るときは毎回ログインします。僕のような「怠惰が意識をもった生き物」というレベルに到達すると、こうでもしない限り、延々とTwitterのタイムラインを更新し続けてしまうのです。
使っているアプリ一覧
どんなアプリなのか分かりにくそうなもののみ、まとめて紹介します。
- AdGuard Pro:広告ブロック
- FastEver:Evernote用の高速メモ
- Spark:軽快で使いやすいメール
- VLC:PCで保存した動画をストックしてある
- Canon Print:スマホから印刷するために必要
- オーディオブック:audiobook.jpで購入した本が聴ける
- 1Password:あらゆるWebサイトやサービスのIDとパスワードを管理
繰り返し見るYouTube動画は「VLC」に保存
YouTubeで繰り返し観るような動画は、y2mate.comでmp4ファイルとしてダウンロードし、VLC経由でスマホに保存しています。
同じ動画を何度も観る場合、YouTubeで観ていると、動画の途中で広告が入ってくることがあり、利便性が下がります(ストレッチ動画、リアルタイムが命な講座動画とかはガチで困る)。
もちろん、分かりやすい動画を作ってくださっているYouTuberの方々は尊敬していますし、製作者に利益が回るよう、なるべくYouTube内で動画を再生するようにはしています。
ただ、「内容上、広告が入ることがふさわしくない動画」や「毎日のように繰り返し観るような動画」に限っては、ダウンロードし、スマホに保存することでアクセスのよさを追求させてもらっています(現在、VLCに入っているのは「寝る前に行う10分間ストレッチ」の動画のみ)。
まとめ
いかに情報を減らし、不要な要素を省き、自分にとって本当に重要な「MIT(most important task」を見極め、「本質」を追求することができるか──。
これこそが、これからの情報化社会を生き抜くための必須条件だと思っています。中でも、マルチタスクの害悪につながりやすいスマホ依存は、真っ先に制限をかけるべき案件です。
可能な限り、一画面に表示されるアプリを減らし、iPhoneのホーム画面をすっきりと整理しておくことは、脳の機能を守るためのライフハックでもあります。
無理に機能を絞りすぎても利便性が下がってしまい、かえって非効率になってしまう場合もあります。
ただ、僕の場合は、情報を絞ったからこそ気持ちが楽になった部分もありますし、用途を絞ったからこそスマホの使用時間がどんどん減っています。
この機会に、あなたも一度、スマホのホーム画面の整理をしてみてはいかがでしょうか? 1ヶ月のあいだ使っていないアプリは、きっと1年でも使うことはないでしょう。