とりあえずやってみる──略して「とりてみ」は、僕が勝手に作った略語であり、ブログタイトルの由来ともなっている大事な言葉です。
「とりあえずやってみる」の精神は、どのような場面においても、とても重要な意味を持ちます。
たしかに、考えることや思考すること、計画することも、人生のあらゆる道を決めるために大切なことです。
しかし、うんうんと唸りながら部屋に閉じこもって悩んでいたり、スマホで有益な情報をいくら手に入れたりしても、行動に移さない限りは決して物事は前に進みません。
挑戦なくして、成功はあり得ません。本を開いてみないことには、どんな話の物語なのかわからないのです。
「0」を「1」にできる
たとえば、目の前に「魚」が泳いでいたとしましょう。
「どうやったら捕まえられるだろう?」と一日中頭を悩ませているより、とりあえず手で魚を掴んでみようと試みたり、周りにあるもので釣竿を作ってみたりしたほうが、結果的に学べることは多いはずです。
もし、失敗してしまったとしても、「この魚は手では捕まえられないな」、「この作り方じゃ釣竿は作れないや」という"経験値"が手に入ります。
行動を起こしていない状態は"0"ですが、行動に移せば"0"が"1"に変わるのです。たった"1"の違いですが、この間には「天と地ほどの差」があります。
"0"から"100"にすることは難しいですが、"1"から"100"にすることならば難易度はそう高くありません。"1"から"100"にする方法論は世の中に溢れているものの、"0"を1にするのは、他ならぬ自分が「行動」を起こすしかありません。
泳げば必ず波が立つように、行動すれば必ず変化が起きます。「とりあえずやってみる精神」は、すべての可能性の第一歩です。
「恐怖」と「不安」を克服できる
「とりあえずやってみる」という精神が役に立つのは、挑戦する直前のタイミングです。
挑戦する対象がなんであれ、挑戦には必ず「恐怖」と「不安」がつきまといますよね。
「本当に大丈夫だろうか」「失敗したらどうしよう」と思う気持ちは痛いほどわかります。
人は「知らないこと」に恐怖を覚えるので、行動を起こす前はいつだって怖いのは当然です。
しかし、「とりあえずやってみる」という気持ちがあれば、ぎゃあぎゃあと喚き立てる「恐怖」と「不安」をある程度は抑えつけることができます。
挑戦前の「恐怖と不安」は過大評価
挑戦の前に感じる恐怖や不安は「過大評価」であることが多いです。
「絶対に失敗する」と感じていることも、まったく何もやらずに時が過ぎ去ってしまうより、「えいやっ」とやってみたほうがたくさんの経験を得られます。
案外、難しいと思っていたことが意外とカンタンにできてしまったり、他のことにさらに興味が湧いてきたり、思わぬチャンスが舞い込んできたり、といったこともあるでしょう。
恐怖や不安は、いわば自動で鳴り響く「アラーム」のようなものですね。火事が治まり、安全が確認できればアラームは止まります。
「行動の前には必ずアラームが鳴る」ということを知っていれば、あとは、ほんの少しの勇気を振り絞って一歩踏み出すだけです。
「とりあえずやってみる」という精神は、その「ほんの少しの勇気」を振り絞るためのライフハックでもあるのです。
「俺の持論だが、人は何かの選択をする際に、後悔し、傷付かずにはいられない生き物らしい。『悔いが残らないように選択しろ』なんて言うがありゃ無理だ。どんなに悩んで道を選んでも、後で何かしら後悔する。そんな風にできてるのさ、俺たち人間ってのは。だから、『本音』が重要だと思ってる。本音でその道を選んだのなら、同じ後悔するにしてもちっとはマシだろ?(中略)」
アニメ『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』
「失敗」しても「経験値」が手に入る
自ら行動しなければ、いつまで経っても、何ひとつとして変わりません。
そもそも行動しなければ、その選択がよかったのか、悪かったかの判断さえできません。
人は、「失敗」から成長する生き物です。しかし、「失敗」は本当に怖いことなのでしょうか?
「失敗したら命を落とす」「失敗したら大きな借金を背負う」などのように危機的な状況に陥ってしまうのであれば、「とりあえずやってみる」は選択すべきではない道なのかもしれません。
ただ、これまでの人生において「命がけの選択」を迫られた経験は何度あったでしょうか。「失敗=命を失うリスク」といった深刻な問題は、めったにあるものではありません。
「失敗」は大きな財産である
ひょっとすると、時間やお金、もしくはその両方を多く無駄にしてきてしまったと感じている方もいるかもしれません。
しかし、もしそうだったとしても、「人生の経験値」が増えていることには変わりないのです。「失敗」は、かけがえのない大きな財産です。
わかりやすく言えば、ポケモンです。
もしライバルに負けてしまったとしても、せいぜい「めのまえが まっくらに なった!」というメッセージが表示されて、所持金が半分に減る程度のことなのです。命まで取られることはない。
挑戦しなければ、一向にストーリーは進みません。いつまで経っても、チャンピオンロードにはたどり着けず、ポケモンマスターなぞ夢のまた夢です。
とはいえ、残されているコマンドは「たたかう」だけではありません。「どうぐ」を使ったっていいし、頼れる「ポケモン」にお願いしたっていいし、敵わないのであれば「にげる」選択肢だってある。
だから、大丈夫。失敗しても、また立ち上がればいい。力をつけてから、また挑めばいい。
「"生きる"って永遠に『俺たたエンド(「俺たちの戦いはこれからだ!」に代表されるアニメや漫画などの最終回のパターンのひとつ)』だから」
劇場版『SHIROBAKO』
まとめ
「とりてみ」が最強な3つの理由
- 「0」を「1」にできる
- 「恐怖」と「不安」を克服できる
- 「失敗」しても「経験値」が手に入る
僕の人生は、「とりあえずやってみる精神」を抜きにしては語れません。怖がりで、臆病で、イマイチ勇気が出ない──。そんな僕でも、「えいっ!」と挑戦してきたおかげで本当にいろいろな体験をすることができました。
- 雪山リゾートバイト(初スノボ)
- 日本一のバンジージャンプ挑戦
- 自転車日本一周旅行(3,000km走破)
- イノシシとシカの解体
- セブ島留学&フィリピン移住&海外事業の立ち上げ
- タイ、マレーシア旅行
- オープンカーでハワイ一周
- キャンピングカーでアメリカ大陸横断
- タイムズスクエアでハッピーニューイヤー
- 富士山制覇
などなど──。行動に移す直前だけが怖いだけで、一度でも足を進めることができれば、あとはドミノ倒しのように「勇気の出し方のコツ」が分かっていきました。
今でも一番怖くて不安だったと思うのは、人生で初めて「とりあえずやってみよう!」と大きく決断した「雪山リゾートバイト」ですね(スノボで恐怖心が克服されたところも)。
「とりあえずやってみる」の精神は、100%、自信を持って「最強のライフハックである」と言えます。挑戦しようか迷っていることがあれば、ぜひ「とりあえずやってみる」の精神でチャレンジしてみてくださいね。