習慣は心身の健康を測るバロメーターになるでも話した通り、決まったルーティンは心身の状態エラー発見装置であり、精神的な調律の機能を持ちます。
僕は"自分の感覚を調整するためのツール"として「文章執筆」と「読書」を持っていますが、これらの方法を用いても調子が極端にがくがくっと崩れる時期が年に2度ほどあります。
それが、4月と9月──。いわゆる春先と秋口、1日の寒暖差が5℃以上ある、季節の変わり目と呼ばれる時期です。
加えてスギ・ヒノキ・ブタクサの花粉アレルギーもあり、それぞれの飛散時期が、スギ2~4月、ヒノキ3~5月、ブタクサ8~10月と、見事なまでに調子を崩すタイミングと一致しています。
そのため、国外脱出を試みない限りは、一年のほぼ半分を極悪なデバフがかかった状態で過ごさねばなりません。
季節の変わり目に起こりやすい症状
- 全身のだるさ、疲労感
- 頭痛やめまい
- 肩こり、首こり
- 寝つきが悪い、睡眠の質が悪い
- 食欲不振、胃もたれ
- 手足の冷え、むくみ
- 不安感やイライラ、落ち込み
- 肌荒れ、鼻づまり
僕のケースの場合、ひとことで言うと「心身の状態が一時的にうつ症状が重い時期に逆戻りする」といった印象です。
全身のだるさや倦怠感、やる気とモチベーションの急激な低下、肩こり、頭痛、不安、焦燥感、イライラ、中途覚醒、早朝覚醒、悪夢──。
特に「睡眠に関する問題」と「不安や焦り」として現れやすいので、比較的、早い段階ですぐに気付きます。
なぜ季節の変わり目に体調を崩すのか
季節の変わり目に体調を崩す理由は、主に以下の要因が考えられます。
- 気温や湿度の急激な変化
- 自律神経の乱れ
- 身体への負担による免疫機能の低下
- アレルギー反応
- 日照時間の変化
- 季節の変化による心理的ストレス
どれかひとつがトリガーになっているというよりかは、様々な要因が絡み合って問題を引き起こしていると見たほうが妥当でしょう。
対策と対処法
ぱっと思いつく対策・対処法は以下の通り。
- 気温調整:重ね着やエアコンを使い、体温を一定に保つ
- 自律神経を整える:規則正しい生活リズムと適度な運動を心がける
- 免疫力を高める:栄養バランスの良い食事と十分な睡眠を取る
- アレルギー対策:マスクや空気清浄機を使い、花粉やホコリを避ける
- 生活リズムの改善:早寝早起き、決まった時間に食事をする
- ストレス管理:リラックスする時間を持ち、瞑想や深呼吸を取り入れる
ぬるめの風呂にゆっくり浸かる、アロマを焚くなどの方法もいいかもしれません。
特に効果のあった対策方法
僕は主に精神面の変化からデバフが始まる傾向にあり、そこを起点としながら身体にも飛び火してしまう印象です。
そのため、特に精神をリラックスさせる時間を意識的に増やすことが、僕なりの対策方法として有効である可能性が高い。
具体的に言うと、散歩、日記、読書、瞑想、自律訓練法がそれに当たります。
ルーティンにバッファを設ける
また、それぞれのルーティンに"バッファ"を設けておくのも重要です。
要するに、どんなに調子の悪いときでもこなせるよう、そもそものハードルを下げてルーティン化しておく、あるいは、それを最低ラインとしておく、ということ。
こうしておけば、一日の生活リズムやルーティンを大きく変えることなく、季節による体調変化に対応することができます。
自分にあった方法を見つけておく
リラックス方法ひとつ取っても、自分に合った方法とそうでないものがあります。
一般的に有効とされているものでも、僕の場合、ゆったりと風呂に使ったり、サウナにいったりといった方法はあまり合いませんでした。
調子の悪いときだけでなく、普段からルーティンに組み込めるような対策をあらかじめ見つけておくことが大切だと思います。
日常の「変数」を減らす
意外と忘れてしまいがちなのが、日常における変数をできるだけ減らしておく、ということです。
これは季節の変わり目に感じる体調変化だけに限らず、私生活や仕事におけるエラー、トラブル、スランプにも効果を期待できます。
変数というのは、いわば日常における「選択肢」といったイメージ。食べるもの、飲むもの、着る服、本を読むタイミング、風呂に入る時間など。
選択肢を固定しておけば、いざ調子を崩したときでも「何が原因でそれが引き起こされたのか?」の特定が早くなり、対策も効果的に打てます。
僕もまだまだ実践中ですが、朝のルーティン(日記・散歩・筋トレ・瞑想・読書)は完全に固定化できており、毎日着る服も2~3パターンほどに縮小して「制服化」しています。
さすがに毎日同じものを食べたり、飲んだりすると飽きてしまうと思いますが、「朝はバナナとヨーグルトを必ず食べる」などのように一部だけでも固定化すると意志力も節約できると思います。
精神状態が悪くなるとブログが書きたくなる
これは最近ふと気付いたことですが、僕は「精神状態が悪くなると文章が無性に書きたくなる」という特徴があるようです。
文章と言っても、ノートや他のブログでは日常的に書いているので、特に「このブログ」に書きたくなるときは、精神の状態がかなり参っている可能性が高い。
その証拠に、年に数回しか更新が確認されない当ブログは、なぜか4月と9月に記事の投稿が集中しています。
きっと僕は──僕の脳は、無意識的に「文章を書くこと」が、自分の感覚を調整するためのツールとして機能することを十分に理解しているのかもしれない。