広告 メンタル

トランス状態の心理的意味とは?入り方を分かりやすく解説

あなたは「変性意識状態」という言葉を聞いたことがありますか?

別名「トランス状態」とも呼ばれており、もしかすると、こちらのほうが馴染み深い言葉かもしれません。

今回は、変性意識状態(トランス状態)への入り方・心理的な意味・危険性などについて、できるだけ簡単に、分かりやすくまとめていきます。

※厳密には、トランス状態は変性意識状態の一種です。また、変性意識状態とは、トランス状態よりも深い状態を指します。

トランス状態(変性意識状態)の心理的な意味とは?

変性意識状態トランス状態とは、日常的な意識状態以外の意識状態のこと(顕在意識と潜在意識の中間にあたる意識状態)を指します。

「日常的な意識状態以外の意識状態」には、意識がもうろうとしている状態から、金縛り、幻聴・幻覚、幽体離脱の体験など、さまざまな状態があります。

たとえば、お酒を飲んで酔っ払ったときのことを思い浮かべてみてください。

足元はふらつき、めまいや吐き気、記憶障害、言動や行動にも変化が現れる──。明らかに、日常的な意識状態ではありません。酩酊状態もある種のトランス状態といえるでしょう。

また、スポーツでは、よく「ゾーンに入る」や「フロー状態」といった表現をしますよね。これは極度の集中状態のことを意味し、まさに「トランス状態」といわれる心理状態のことを指しています。

トランス状態の種類

  • 明晰夢
  • 催眠状態
  • 瞑想状態
  • 至高体験
  • 臨死体験
  • 睡眠中の夢
  • 金縛り(睡眠麻痺)
  • 幽体離脱(体外離脱体験)

トランス状態をもたらす状況や技法

  • 感覚遮断
  • 過度な飲酒
  • 重病・臨死状態
  • ヨガや禅などの行法
  • 断眠・断食などの禁欲
  • 強い肉体的・精神的ストレス
  • 音楽・舞踊(特に単調なリズムの繰り返し)

トランス状態に関する危険性について

「トランス状態は意図的に作り出すことが可能だ」といわれていますが、一般生活の中では、まだその方法は確立されていません。

それにもかかわらず、トランス状態を無理に求めると、さまざま問題を引き起こしてしまいます。

強烈なトランス状態は、あらゆるストレスが消失し、通常以上の能力を発揮できる、いわばトンデモ状態──つまり、なんでもありの状態です。

トランス状態に入る簡単な方法としては、冒頭でも取り上げた「飲酒」があります。

飲酒では「強烈なトランス状態」に入ることはまず難しいとは思いますが、その境地を求め、危険なものにまで手を出す人もいます。

大麻や危険ドラッグなどの薬物、合法ハーブ、ガスパン遊び、市販薬乱用によるオーバードーズ──。

確かに、上記の方法でトランス状態に入ることは可能です。しかし、本来求めているようなトランス状態に入ることはまずありません。

その際の高揚感や無敵感で「重大犯罪」に走ってしまうケースや、中毒症状、脳への深刻なダメージ、日常生活への悪影響を与える要因にもなり、最悪の場合、命に関わることさえあります。

よく芸能界や音楽業界でドラッグの噂を耳にしますが、これは「トランス状態と関係している」といっても大げさではないように思えます。

ストレスから逃れたい、集中力が欲しい、インスピレーションが欲しい、幻聴や幻覚を体験したい、など。

いずれにせよ、薬物に頼るのだけは絶対にダメです。

努力は必要になりますが、安全な方法でトランス状態に入る方法もありますし、そのほうがデメリットも少ないです。

トランス状態への入り方

トランス状態への入り方には、安全なものから危険なものまで、さまざまな方法があります。

  • 修行で入る方法
  • 瞑想で入る方法
  • 薬物の使用で意図的に入る方法
  • 普段の生活の中で、意図的に入る方法
  • 電気的な刺激を脳に直接与えて入る方法
  • ヘミシンク*などの現代技術で意図的に入る方法
  • 日常生活のストレスなどで自分の意思とは無関係に入る方法

※危険度の高い方法は、安全度の高い方法はで示しています。

※*ヘミシンクについては後述します。

普段の生活の中でも、

「納期が明日なのにまだ完成していない」

「明日提出しなければならないレポートがある」

などの切羽詰まった状況になることがあるかと思います。

本来ならば2〜3時間かかるはずだったものが、たった1時間で終わってしまった」という経験に、誰しも一度は覚えがあるのではないでしょうか?

夏休みの宿題を最終日に一気に片付けなければならないときの超集中モード、これも一種の変性意識状態といっていいのかもしれません。

トランス状態に入れる音楽

前項で触れた「ヘミシンク」は、通称「トランス状態に入ることができる音楽」といわれています。

トランス状態に入れる音楽には、以下のようなものがあります。

  • インドネシアの民族音楽「ガムラン」
  • 北アフリカ・モロッコの伝統音楽「グナワ」
  • 超心理学者ロバート・モンローの「ヘミシング」

簡単なトランス状態の作り方とコツ

呼吸法(瞑想)

実は、トランス状態の作り方はそんなに難しいことではありません。もっとも簡単な方法として「瞑想」が挙げられます。

瞑想といっても難しい手順は必要なく、呼吸に集中するだけで大丈夫です。

  1. 静かな場所で、自分の落ち着ける体勢で座る。
  2. 20秒ほどかけてゆっくりと深呼吸。すべての息を吐き切り、また新鮮な空気を身体の中に取り込むイメージ。
  3. 自分の意識はすべて呼吸に集中。雑念を無理に否定する必要もない。これを20分ほど続ける。

意識的に集中する、という行為が割と難しいかもしれません。

背筋を伸ばしてよい姿勢をキープできれば、正座でも、あぐらでも大丈夫です。横になり、しっかりと呼吸ができるような体勢でも可。

呼吸に集中している間は、頭の中に余計な考えやイメージが浮かんできますが、それらを無理に抑えつける必要はありません。ゆっくりと意識を呼吸に戻しましょう。

時間が経つにつれて、集中力が高くなっていき、感覚の変化を感じることができるはずです。

スティーブ・ジョブズもやっていた!マインドフルネス瞑想

「マインドフルネス瞑想」は、Appleの創設者であるスティーブ・ジョブズが行なっていたことでも有名な瞑想法です。

深呼吸をしながら一点に意識を集中することで、意識的にトランス状態を作り出すことができます。方法は、ただ呼吸に集中するだけというシンプルなものです。

呼吸に集中することに限らず、音楽や読書、ダンス、楽器演奏など、一点に意識を集中させることさえできれば「トランス状態」に入ることが可能です。

ルーティンを持つ

「ルーティン」は、心理学では「アンカーとトリガー」とも表現され、トランス状態に入る方法のひとつとして有効な手段です。

たとえば、イチローがバッターボックスに入ったときに行う一連の動作がありますが、あれが「ルーティン」と呼ばれるものですね。

集中したいタイミングの前に、何をするか、どんな行動をするかをあらかじめ決めておき、「この動作を行うことで自分は集中モードに入る」と強く意識するのです。

ルーティンを繰り返し行なうことで、一連の動作と集中とが脳内で結びつき、トランス状態の深度が深まっていきます。

つまり、いつも決まった行動──儀式──を行うことで、意図的に「トランス状態」を作り出しているというわけですね。

腕時計を外す、一杯の水を飲む、お気に入りの音楽を聴くなど、簡単にできることで、自分が続けられるものをぜひ「ルーティン化(儀式化)」しましょう。

集中前のルーティンを自分の中で決めておけば、今後は意図的に自分をトランス状態へと導くことが容易になるはずです。

自律訓練法を行う

瞑想に近いものなのですが、トランス状態は「自律訓練法」を行うことでも入ることができます。

自律訓練法は、1932年にドイツの精神医学者シュルツによって体系化された「自己催眠法」です。

心身のリラックスを目的としたものであり、自律神経を整えるもっとも基本的な治療として精神科や心療内科で導入されています。

自律訓練法は、以下の「言語公式」を繰り返し唱える方式をとります。

  • 背景公式「気持ちが落ち着いている」:安静感
  • 第一公式「両手両足が重たい」:重量感
  • 第二公式「両手両足が暖かい」:温感
  • 第三公式「心臓が規則正しく打っている」:心臓調整
  • 第四公式「楽に息をしている」:呼吸調整
  • 第五公式「お腹が温かい」:腹部温感
  • 第六公式「額が心地よく涼しい」:頭部調整

すべての公式を完璧に習得するまで、4ヶ月から1年以上かかるともいわれているので、気長に続けていくことが大切です。

疲労回復やストレス解消、不眠にも効果があり、僕は「瞑想」と合わせて「自律訓練法」を普段の生活に取り入れています。

自律訓練法の詳しいやり方や効果は別記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。また、自律訓練法をやってはいけない人もいるので、その点もご確認いただければと思います。

トランス状態に入ることのデメリット

今回の記事では、「意図的に自分を超集中(トランス、またはフロー)状態に入る方法」を紹介しましたが、トランス状態に入ることのデメリットに関しても知っておきましょう。

トランス状態は、いわば「脳のリミッターを一時的に解除して、普段は発揮できない集中力を引き出している状態」です。当然、効果を発揮する分、心身へのダメージもあります。

具体的に言えば、肩こり・頭痛・極度の疲労感・倦怠感・だるさ・腹痛・眠気・抑うつ状態・めまい・喉の乾き・目の乾きなどの症状が現れることがある、ということです。

トランス状態に入ることがクセになってしまうと、自分が予期しないタイミング──つまり、普段からフロー状態に入りやすくなってしまいます。

よく言えば「集中力が極限まで高まっている状態」なのですが、悪く言えば「ブレーキを失ったスポーツカー」のようなものです。

意識して休むようにしないと「トランス状態」にエネルギーを大量に持っていかれ、かなりの反動を受けることになります。

僕自身、普段の生活の中でも勝手にフロー状態に入ってしまうことがよくあるので、慢性的な肩こりや頭痛に悩まされています。

「トランス状態にいつでも入れる」からと言って、無闇矢鱈(むやみやたら)にトランス状態に入ることは代償も伴う行為です。

トランス状態に入るのは、自分が本当に集中したいときだけに留めましょう。「極限の集中状態」に入るコツが分かれば、あとは自分で集中度合いを調整していくことができますので。

まとめ

深度の浅いトランス状態は、実は誰しもが体験している現象です。時間があっという間に過ぎていた、という集中状態は一種のトランス状態なのです。

トランス状態に深く潜り込むためには、瞑想や自律訓練法、ルーティンを持つことが特に有効です。

習得までに時間はかかるものの、薬物などの危険なものよりずっと安全でメリットも多いので、ぜひ今日から訓練を始めてみてください。

しかし、極度の疲労やストレスを受けているときには、無意識のうちに「負のトランス状態」に入ってしまうこともあります。

幻聴や幻覚、不思議な感覚、不気味な体験、超常現象、心霊現象、金縛り、幽体離脱──。

疲労やストレスを受けているからといって「負のトランス状態」に必ず入ってしまうわけではありませんが、心身の状態には十分に気をつけるようにしましょう。

トランス状態の知識を役立てる

トランス状態に関する知識を持っておくと、日常で不可思議な出来事が起こっても冷静に対処できるはずです。

俗にいう心霊現象や超常現象、そのほかの不思議な体験や現象は「トランス状態」と深い関係性にあると僕は考えています。

自分自身はもちろん、家族や友人、身近な人の身に「おかしいこと」が起きてしまったときは、「そういえば、トランス状態というものがあったな」と思い出し、冷静かつ迅速に対処するようにしてください。

僕自身、何度も「トランス状態」を体験していますが、あまりにトランス状態を強く欲してしまったために危険な体験もしてきました。

トランス状態の間違った使い方

トランス状態の間違った使い方をしてしまった体験は、以下の記事にまとめています。反面教師としてご覧いただければと思います。


  • この記事を書いた人

あめぎ

文章を書いています|15年間もの宗教による束縛→いじめ→歌舞伎町バンドマン→2年でブログ収益50万円達成→自転車日本一周の途中でセブ島留学→海外起業→アメリカ大陸横断→富士山登頂→PTSDとうつ病の療養→

詳細プロフィール

-メンタル