もう使わなくなってしまった文房具、お家にたくさん溢れてませんか?
「えっ、こんなにシャーペンいらなくない?」
「なんでハサミがこんなにたくさんあるの……?」
と一度でも思ったことのある人は、ぜひ今回の記事を参考に文房具を断舎離してみてください。
僕も「捨てられない人」でしたが、こんまり流「片づけ祭り(所持品の90%のモノの断捨離)」を通じて、ひとつ思ったことがあります。
「モノの正しい捨て時は『収納したい』と感じたとき」
モノの収納方法についてあれこれと考えていると、やがては「収納」だけが目的になり、結局、使わないモノが増えていくだけになってしまいます。文房具も最低限あればいい。
「もったいない」という言葉の真意
「もったいない、もったいない」と、いつ使うかも分からないモノをかき集め、丁寧に収納し、存在自体を忘れては、また新しいモノを買ってくる──。
「本来、使われるはずだったモノたち」は、こうしてだんだんと行き場を失っていくのです。
- 「捨てたらもったいない!」←誤
- 「使っていないモノがあるほうがもったいない」←正
日本人は、自然災害や病気などの理解を超える事象に対し、畏敬の念を込めて「妖怪」や「神」などと"あらゆる名前"を与えてきました。
日本独特の感覚、または文化である「もったいない」という考え方にも、同様の意味合いがあるのかもしれません。
使われていない文房具たちに「寝首をかっ切られる」のも時間の問題
日本には、古来より「付喪神(つくもがみ)」という概念があります。つまり、昔から「長い年月を経た道具などには精霊(霊魂)が宿る」という考えがあったんですね。
「いつまでも使われないモノ」として扱われるようになった文房具たちにも、付喪神(よくないもの)が憑いていてもおかしくはないのかもしれません……。
こうして考えてみると、いずれ使われない文房具たちが恨み辛みを引っ提げて、僕たちが寝ている間に「寝首をかっ切りに来る」予感さえしてきませんか?
文房具などの道具は、使ってこそ本当の価値を発揮するものです。使っていないモノは、モノとしての機能を果たしていないのです。
使うなら使う、使わないなら捨てる、もしくは誰かに譲る。「使っていないのに、ただ持っている」ことこそ、本当の意味での「もったいない」ことなのかもしれません。
【断捨離】不要になった文房具たちまとめ
文房具の総数まとめ
出土された文房具の数は、それぞれ以下の通りです。
- ハサミ:10本
- カッター:4本
- 耳かき:4本
- 消しゴム:4つ
- 定規:4本
- 鉛筆:数えるのが面倒なほど(およそ100本)
- シャーペン:上に同じ(およそ20本)
- ボールペン:上に同じ(およそ30本)
- 用途が不明:多数
約200アイテム。文房具屋さん開けそう。
捨てる基準は「ときめき」の有無
文房具の取捨選択は、「ときめき」を基準に決めていきます。
「すべてのモノを実際に手に取っていき、心がときめいたら残す」
言い換えるならば、「自分の『理想の暮らし』をイメージしたとき、そのモノがあるかないか?」でしょうか。
「ときめき」という考え方は、モノの片づけをしていく上でとても大切な感覚なので、ぜひ早めに身につけておきましょう。
こんまり流「片づけ祭り」の順番とやり方を画像つきで解説でも「片づけのコツ」をまとめています。
【断捨離】こんまり流「片づけ祭り」の順番とやり方を画像つきで解説するよ
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最低数を残し、他は捨てる
「いつ使うかわからないモノ」を残しておく必要はまったくありません。大抵の文房具は、1ずつあれば十分です。
家の各所に常備しておくとしても、リビング・自室・寝室・固定電話の周りなどに数本あれば事足りますよね。
もし付喪神の影響で文房具に襲われた場合()でも、カッター10本よりかは、カッター1本のほうが対処しやすいですから。
多すぎる文房具たち
多すぎる文房具たち
人間には2本の腕が生えていますが、いくら「人体を超越したギネス記録保持者」でも上の画像ほどの文房具は使いこなせないはずです。
映画「千と千尋の神隠し」に登場する釜爺であれば可能かもしれませんが、一般的な体のつくりをしている僕にとって、これほどの量の文房具は必要ありません。
鉛筆がヤバい
正直、鉛筆類の断捨離を始めた辺りから意識が朦朧(もうろう)としていたのであまり記憶がありません(大量の文房具たちの怨念により、精神あqwせdrftgyふじこ)。
しかし、ここで膝をつくわけにはいきません。一度始めてしまった戦(いくさ)は、どちらかが尽き果てるまで延々と続くのですから。
いや、ハサミの量ね。
野菜切り用、紙切り用、リボン切り用、布切り用──と、それぞれのハサミを目的別で分けたとしても使いきれる自信がありません。ハサミマニアかな?
あと、耳かきの本数もおかしい。両手に耳かきを構えたところで2本を持つのがやっとだし、そもそも人の耳の穴は2つしかない。
定規も、カッターも、鉛筆も、シャーペンも、ボールペンも、どれもこんなにいらない。
文房具の断捨離は4時間で終了
文房具の断捨離は、4時間ほどでひと段落しました。
鉛筆は、お尻に消しゴムがついたモノを中心に残し、それぞれの濃さ別にストック、それ以外はすべて処分しました。
ついでに、文房具の周りにあった不要な書類たちも一気に処分したところ、こんなにゴミが出てしまいました。
ちなみに、左下にチラッと映っているのはソーセージではなく僕の足です。
まとめ
約200アイテムの文房具を対象に「断捨離」を実践してみました。
「どうでもいいモノをたくさん持つより、大事なモノをちょっとだけ持つ」
この精神こそ、日本人がこれまで大切にしてきた「もったいない」という言葉の本来の意味なのではないでしょうか?
使わないモノは買わない、持たないが鉄則です。どうせ使わないのであれば、使う人のところに行ったほうがモノたちも幸せでしょう。
使うにしても、無駄にしない。ストックは持たない。あなたが選んだモノならば、最後まで使い切ってあげましょう。それまではぜめて「No.1」でいさせてあげてください。
また、使われていない文房具たちは、きちんと感謝をしてから捨てるようにしましょうね。
文房具の断捨離は、身の回りの整理もできて、気持ちもすっきりします。ぜひ挑戦してみてくださいね。