いつも使っていたWindowsメールを起動したところ、強制的にOutlook (new) に切り替わってしまい、メールアプリアイコンも変わってしまった──。
やっとの思いでOutlook (new) にアカウントを追加し、移行したものの、今度はなぜかメールが送信できない──。
解決法を見つけましたので、備忘録として残しておきます。この記事が誰かの役に立ち、そして、あわよくばMicrosoftのやり口が多少はましになりますように。
*この記事は2024年10月10日に書いています。
追記あり:2024.10.13
発生している問題
- エックスサーバーでの独自ドメインメールをOutlook (new) に追加したところ、なぜかメールを送信できない。
- エックスサーバー公式サイトの「メールソフトの設定」に従って、サーバー名やポート番号の設定は間違いなく完了している。
- 実際にOutlook (new) では、以前のWindowsメール同様、受信したメールは確認できる。できないのは、メール送信のみ。
原因
結論から言うと、原因は「エックスサーバー側のセキュリティ関連の問題」です。
解決法
1.サーバーパネルへログインし、「SMTP認証の国外アクセス制限設定」メニューをクリックする。
2.「OFFにする」にチェックを入れ、「設定する」ボタンをクリックする。
3.おしまい。
この解決法での問題点
SMTP認証の国外アクセス制限設定をOFFにすることで、Outlook (new) からメールを送信できるようにはなりました。
しかし、これは国外IPアドレスからのSMTP認証(SMTP AUTH)を制限できない──つまり、メールアカウントの不正利用に対してセキュリティ対策ができていない、ということでもあります。
よって、この問題への対処法としては、ThunderbirdやOffice Outlookに切り替えることです。
メールアプリ簡単比較
Outlook (new)
- Microsoftが開発した新しい無料のメールアプリ
- Windowsの標準メールアプリとして位置づけられている
- クラウドベースで、頻繁に自動更新される
- Webベースのユーザーインターフェースを採用
- 基本的な機能を備えているが、高度な機能は制限されている可能性がある
Office Outlook
- Microsoft Office製品の一部として提供される有料のデスクトップアプリケーション
- 従来のデスクトップアプリケーション向けのUIを使用
- より多くの高度な機能や設定オプションが利用可能
- 定期的なOfficeアップデートを通じて更新される
- ビジネスユーザーや高度な機能を求めるユーザー向け
Thunderbird
- Mozillaが開発した無料のオープンソースメールクライアント
- マルチプラットフォーム対応(Windows、Mac、Linux)
- 高度なカスタマイズ性と拡張機能のサポート
- 統合インボックス、タブ付きメール、強力な検索機能を提供
- セキュリティ重視で、暗号化やフィッシング防止機能を搭載
- メール以外にもカレンダー、RSSリーダー、チャットクライアントとしての機能も備える
追記あり:2024.10.13
苦労して設定を終えたOutlook (new)でしたが、なぜかメール受信できない問題が発生したため、使うのを断念しました。ゴミすぎる。
*Gmailアカウントからテストメールを送信したが、Outlook (new)では受信せず。迷惑メールにも入っていない。エックスサーバーのWebメールから確認するときちんと受信できていた。
おそらく、「メール受信自体はできているが、何らかの理由によってOutlook (new)ではメールが表示されていない」と見たほうがいいですね。苦肉の策でThunderbirdに移行しましたが、こちらはあまりに動作が重い──。
最終的に、結局はブラウザ──エックスサーバーのWebメールから都度メールを確認する方法を取ることにしました。少なくとも、Outlook (new)の夥しい数のバグが修正されるか、まともなメーラーが見つかるまでは。
そもそも、なぜ以前のWindowsメールを廃止して、これほどバグの多いOutlook (new)に強制移行させたのかが分からない。本当に分からない。