眩しくて目を開けているのが辛いのは薬のせいかも?断薬で症状が改善しました

先日、急に「眩しくて目が開けられない」という症状に襲われました。数日経っても辛さは増すばかりで、原因は不明。

パソコンのモニターやテレビ、スマホの画面を見ているのがとにかく辛くなってしまったんですよね。

眩しいというか、目の奥に光が刺さってくる感覚──自分の意志とは関係なく目を「うわっ」と閉じたくなるような違和感がずっとあるんです。

ブルーライトをカットするメガネをかけていても、モニターの画面をブルーライト低減モードにしていても、スマホの画面を暗くしてもやっぱり辛い……。

目が眩しいというより「脳が眩しい」ような気もするし、そもそも目を瞑っていても眩しいから眠るときも大変という八方塞がりな状況です。

結論からいうと、この症状は『眼瞼けいれん』という病気に似たもので、現在処方中の睡眠薬を断薬することで改善しました。以下、詳細です。

ドライアイでもなければ花粉症でもない

症状が出始めたのは12月に入ってからだったので、花粉の可能性は低かったです。部屋も清潔にしているし、布団もこまめに干しているのでハウスダストという線も薄いかな、と。

長時間パソコンのモニターを見ている自覚はありますが、1時間に5~10分は目を休めるようにしているのでドライアイともまた違うような気がしていました。

眼瞼けいれんによく似た症状

ネットでいろいろと調べてみると、もしかしたら『眼瞼けいれん』という病気かもしれないという可能性が出てきました。

眼瞼けいれんの症状は主に以下の通りです。

  • 光がまぶしい
  • 目を開けているのがつらい、目をつぶっていた方が楽
  • 目が乾く
  • 外に出ると目が開けにくくなる
  • 目がショボショボする
  • 下を向いていたい
  • まぶたが下がってくる
  • まばたきが多い
  • 手を使わないとまぶたが開かない
  • 目の周りがピクピクする
  • 額や眉間にしわが寄る

眼瞼けいれん | 中島眼科

病名に「けいれん」とありますが、どうやら目がピクピクしていなくても眼瞼けいれんと診断されることがあるようですね。

ドライアイにはない特徴

ドライアイと似たような症状ですが、眼瞼けいれんにはドライアイにはない特徴があります。

  • ものや人にぶつかりやすい
  • 薄暗いところでもまぶしさを自覚する
  • 両眼を開けているより、片目をつぶると楽

あ、はい、間違いなくこれですねっていう感じです。最近やけに足をつまずくし、自分の閉じたドアにも肩がぶつかるし……。

眼瞼けいれんは、いわば脳の誤作動が原因──大脳の基底核という場所を含む神経回路の不調──とのことです。

抗うつ薬と睡眠薬を疑う

現在僕はうつ病とPTSDの療養中のため、抗うつ薬と睡眠薬を服用しています。

通院している精神科の主治医に「眩しくて目を開けられないのです」と相談してみたところ、ひとまず抗うつ薬と睡眠薬を減薬または断薬することになりました。

どうやら「眼瞼けいれん」を発症する要因として、この抗うつ薬もしくは睡眠薬が挙げられることがあるようですね。

眼瞼けいれんの症状が出る以前から服用していた薬物がわかった患者で分析すると、ベンゾジアゼピン系、またはそれと似た作用を持つ向精神薬がずらりと並びます

向精神薬による目の異常「ベンゾジアゼピン眼症」の提唱 - ヨミドクター

上の図によると、眼瞼けいれん発症前に処方されていた薬物「第2位」に現在僕が処方している『ゾルピデム(マイスリー)』がランクインしています。

ゾルピデムは非ベンゾジアゼピンに分類されるものの、ベンゾジアゼピンとほぼ同じ薬理作用とのことです。十中八九、ゾルピデムが原因かと思われます。

減薬開始から3~4日で症状が改善し始める

これまでは睡眠薬としてデエビゴとゾルピデムという薬を1錠ずつ服用していましたが、眼瞼けいれんの原因になる可能性が高いゾルピデムの服用は「どうしても今日だけは眠りたい」という日のみに留めることにしました。

どうやらこの選択が"当たり"だったようで、断薬3~4日目から徐々に症状が改善し始め、1週間が経つ頃には「眩しくて目が開けられない」ということはほとんどなくなりました──ただし、うつ病としての光の眩しさは感じますが──。

まとめ

「眩しくて目を開けていられない」という悩みは、この症状になった人にしかわからない辛さがありますよね。

正直、睡眠薬の断薬で「睡眠の質」は落ちてしまいましたが、日中の活動にはあまり支障はないですし、目の違和感が軽減されただけでもよかったです。

どうしてもこのまま中途覚醒や早朝覚醒、もしくは悪夢の増加が見られるようなら、もう一度主治医に相談して薬の切り替えを検討しようと思います。

おそらく睡眠薬を処方している方の多くはもともと感覚が敏感な方かと思うので、寝る際はできるだけ五感を休ませてあげる工夫をしてあげましょう。

最後に「日中のストレスを減らすヒントになる本」と「睡眠の質が上がるアイテム」を紹介して本日のまとめにします。

最近話題になっているHSP(とても敏感な人)のための本です。普段の生活での具体的なストレスケアの方法や対処法が載っているので、その日からすぐに実践できます。超おすすめ。

不眠で悩んでいる方はもうすでに「耳栓」と「アイマスク」はお持ちでしょうが、もしまだ持っていない、もしくはストック切れの方はこの機会にぜひ購入しておきましょう。

耳栓は自分に合ったサイズを選ぶことが必須なので、まずはお試しパックを選ぶことをおすすめします。