あなたは「部屋が一向に片づかない現象」に悩んでいませんか?
「部屋がなんとなく散らかって見える」
「大量のモノを捨ててきたはずなのに、なぜかスッキリしない」
「まだ片づくはずなのに、何かが邪魔して、これ以上モノを捨てられない」
僕は小さい頃から整理整頓が大の苦手で、いつも学校の机の中はぐちゃぐちゃ、自分の部屋も「汚部屋」そのものでした(コップに小バエがたかっていたことも……)。
「このままでは、ゴミに埋もれて死んでしまうのでは?」と真面目に思った僕は、ついに「片づけ本」なるものに手を出してみることにしたのです。
──しかし。
「本を読んで、頑張って片づけを実践してきたのに、なぜか思ったよりもモノが減ってない……」
という現象に悩まされてしまいます。
ところが、近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」を購入して「片づけ祭り」を実践したところ、なんと「学習机1つに自分の所持品すべてが入ってしまうほどにまでモノを減らすことに成功」しました。
それもそのはず、「正しい順番」で片づけをしていなかったから、上手くいかなかったんですよね。
今回は、「人生がときめく片づけの魔法」をじっくりと読み進めていきつつ、「片づけ祭り」を実践していった手順と方法を画像つきで解説していきます。
「汚部屋時代」の写真
汚部屋時代の写真を1枚だけ公開します。
テーブルの左側に置いてある「青いコップ」には小バエがたかっており、愛用のMacBook(中央やや右に見える赤いモノ)はテーブルの下に放置されています。
汚部屋黄金時代は、部屋全体が「ゴミ箱」のような状況でした。モノをなくすことも多く、複数の香水がこぼれて混じっているせいか、異臭もしていましたね。
寝るときも「モノの上に布団を敷く」という怠惰っぷりだったので、腰や肩、首が痛くなることもしばしばありました(しかし、片づけない)。
【実践】こんまり流「片づけ祭り」の3つのポイント
本当はもっと多くの片づけポイントがあるのですが、今回は大きく3つのポイントに絞って解説していきます。
①「ときめき」を基準にした「片づけ法」とは?
こんまり流「片づけ術」の最大の特徴とも言えるのが、「ときめき」を利用した片づけ法です。
モノを捨てる基準を「ときめき」に変えることで、期間や必要性などを気にして捨てられなかったものを一気に捨てやすくなります。
「すべてのモノを実際に手に取っていき、心がときめいたら残す」
モノを残す基準は、「ときめくか、ときめかないか」の2つだけです。
正直、初めのうちは「え? "ときめき"って何?」と、一体何のことを言っているのかさっぱり分かりませんでした。「僕にも『ときめき』が理解できるようになるのかな?」という心配があったのです。
でも、いざ「片づけ祭り」を始めてみると「あ、これか」と感覚的に分かるようになっていきました。
「ときめき」は、心が勝手に教えてくれます。それはもう、ごく自然と。
②一気に、短期に、完璧に。まずは「捨てる」を終わらせる
「一度きれいに片づけたつもりでも、気がつくとまた散らかっている──」
僕はこのパターンを何度も体験してきました。こんまりさんは、この現象を「片づけのリバウンド」と呼んでいます。
「片づけのリバウンド」が置きてしまう理由は、いつまでも「間違った方法」で「中途半端」に片づけをしてしまっているから。
「片づけのリバウンド」を防ぐためには、
「一気に、短期に、完璧に。まずは『捨てる』を終わらせること」
が唯一の対策法となります。
「二度と前の部屋に戻りたくない」という意識の変化をもたらすためには、短期間で一気にショックを実感させることが必要なんですね。
③「捨てる順番」を間違えない
「片づけ祭り」では、以下の順番でモノを捨てていくことが推奨されています。
捨てる順番
- 衣類
- 本
- 書類
- 小物類
- 思い出品
以上の流れで進めていくと、びっくりするほど"スムーズ"に片づけを行うことができます。
「残す・残さない」の判断がしやすく、カテゴリー別に整理することで「片づけの作業そのもの」を楽にしているんですね。
【Before】「片づけ祭り」前の部屋
片づけ祭りを行う前に、Before状態の部屋の様子を撮影しておきましょう。後で見比べるのが楽しみです。
【Before】衣類
右側にあるのは、ギター、ベース、バランスボールです。
壁に吊るしてあるハンガーには、春から冬までのアウター類がかけられています。もともと「衣替えはしないタイプ」です(クリーニングには出しますが)。
おそらく、昨日着ていた服です……。面倒だと、部屋の適当な場所に「ポイッ」と放ってしまうイケない癖があります。
【Before】PCデスク周り
ストーブの上には、お古のMacBookがあり、机の上は音楽制作仕様になっています。
机の引き出しの中は、コードや音楽機材、セロハンテープ、ニベアなどの雑多な小物が眠っています。
「え、こんなの持ってたっけ?」と思うモノがありすぎですが、片づけはスピードが命です。決して思い出に浸らないことが鉄則なのです。
【Before】タンス周り
ベースケース、キーボード、エフェクターケースが部屋の端っこに追いやられてます。観葉植物だけが唯一の救いですね。
タンスには、普段は着ない服やよく分からない本が入っていたりします。部屋に本棚はありません。
【Before】部屋全体
部屋全体の写真です。モノはそれほど多くない(以前の片づけで頑張って減らした)ですが、やっぱり"ごちゃごちゃ"していますね。
PC周りのコードを整理するだけでもすっきりとしそうですが、今回はがっつり断捨離していきます。
【Before】部屋全体反対側
部屋の反対側です。空いているスペースは「寝る場所」です。
「片づけ祭り」を始める順番は?
①「衣類」から断捨離する
人生がときめく片づけの魔法に記載してある順番通り、衣類から断捨離を始めていきましょう。
まずは、所持している服をどさっと一箇所にまとめます。
「片づけ祭り」をする前の「衣類」まとめ
所持している衣類の一覧リストです。洗濯中のもの、着ているものも含めてカウントしています。
なお、プライバシーを守るため、下着と靴下類は写真には含めておりません。
- アウター:3着
- カーディガン:2着
- パーカー:2着
- 長袖シャツ:3着
- Tシャツ:6着
- 襟付きシャツ:7着
- ボトムス:6着
- 下着:4着
- 靴下:4着
- ヒートテック:2セット
- ハンカチ:2枚
- ネクタイ:2本
- ベルト:2本
合計47アイテム。オールシーズンで47アイテムなので、もともと服が少ないほうではあります(過去の片づけでかなり減らした)。
衣類の断捨離は「約3分」で終了
「ときめき」の感覚を早々に掴んだことで、なんと衣類の断捨離は「約3分」で終了してしまいました。
断捨離のコツとしては、あまり悩まないことです。本当に「感覚」でいい。少しでも悩んだ時点で「捨てるBOX」に入れるぐらいでちょうどいいですよ。
これ、あんまり悩まないほうがいいです。ホント感覚でいいんです。悩んだ時点で捨てるBOXに突っ込んでしまいましょう。
以下が断捨離後の衣類の写真です。左側が捨てるもの、右側が残ったものです。言い換えれば、右側に残っているものが「ときめき」を感じたモノたちということですね。
不要だと判断したものはきれいにたたみ、モノに感謝したあとで捨てました。
捨てるよりかは少しでもお金になったほうがいいので、ブランド物やきれいな服は オークファン などのアプリで売ってしまいましょう。
「片づけ祭り」をした後に「残った衣類」まとめ
- アウター:2着
- カーディガン:2着
- パーカー:1着
- 長袖シャツ:0着
- Tシャツ:5着
- 襟付きシャツ:4着
- ボトムス:2着
- 下着:4着
- 靴下:4着
- ヒートテック:2セット
- ハンカチ:1枚
- ネクタイ:1本
- ベルト:0本
合計30アイテムになりました。なんと、17アイテム減です。長年の夢だった「ベルト卒業」も達成しました。
「こんなに捨てて大丈夫かな?」と不安も感じましたが、そんな心の声も無視です。汚部屋に戻るより、よっぽどいい。まずは「捨てる」を終わらせることが大切です。
カテゴリー別「片づけ祭り」ビフォー・アフターまとめ
「本・書籍関連」の断捨離
僕は、すでに大量の本を断捨離済みだったため、冊数自体が少なく、片づけがとても楽でした。
僕が所有していた本は、全9冊(ほとんどKindle)です。
本は、1分ほどで断捨離できました。左が捨てる本です。
「書類関連」の断捨離
捨てても、捨てても、すぐに溜まってしまう書類関連──。
少し骨の折れる作業ですが、衣類などと同様、「ときめき」を基準に断捨離していきます。
機材各種の説明書は、保証書部分のみを破り取っていきます。
「手元に紙で残しておかなくていい」という必要書類は、スマホで「Evernote Scannable」を使ってスキャンし、「Evernote」に保存していきました。
意外にも10分ほどで書類の断捨離が終了し、最終的に「必要書類すべて」がファイル1つに収まりました。
「小物類」の断捨離
小物類は、僕がもっとも苦戦したカテゴリーです。まず「小物」という括りが幅広くて困りますよね。
ひとまず、部屋にある「あらゆる小物類」を一箇所にかき集めます。今回も「ときめき」を基準に断捨離していきます。
以下、途中経過です。中央にCDが散らかっていますが、すべて捨てます。
本当に"今"使っているモノたちが残りました(以下の画像の中央付近)。
以下が捨てるモノたちです。トラックボールを使い始めたので、今まで使っていたマウスも断捨離します。
本当に必要になったらまた買えばいいので、小物類は思い切ってどんどん捨てていきましょう。
楽器(機材)類の断捨離
僕は元バンドマン、現ベーシストなので、楽器の機材には愛着があります。こういった「愛着のあるモノ」は無理に捨てることはしなくていいです。
大事なモノを断捨離するときにも、「ときめき」を基準にして片づけていきましょう。
結果、ほとんどの機材に「ときめき」を感じてしまい、手放したものは以下の画像の右側にあるモノだけでした。
「音源ソフトのディスク・空箱類」の断捨離
CDディスクと空箱の断捨離に入ります。必要なCDはきれいにファイリングし、空箱は片っ端から捨てていきます。
MacBook Proの空箱も、同封されていた「おしゃんな布」だけ残し、捨てました。
こんまり流「片づけ祭り」で断捨離したものまとめ
空箱・本類
MacBookの空箱はきれいで捨てづらいですが、思い切って捨てます。靴箱とかも要りません。
「この空箱、収納用に使えるかも?」だなんて考えないことが大切です。
小物・CD類
CDはiTunesにインポートし、モノ自体はすべて捨てました。ジャケットはスマホのカメラなどで撮影し、Evernoteに保存しておきました。
書類・紙・ゴミ
"今"必要のないモノは、鬼のごとく捨て去ってしまいましょう。ゴミは、ゴミです。
衣類
衣類は、売れそうな服は オークファン などを利用して売ったり、リサイクルに回すといいでしょう。面倒な場合は、そのまま捨てても大丈夫です(感謝を忘れずに)。
ファイル・収納BOX
書類がなくなれば「ファイル」は必要ないですし、小物がなくなれば「収納BOX」だって要りません。「収納する場所」を減らしていくことが、断捨離を加速させるコツです。
ギター・ベースアンプ
安物のギターと壊れたベースアンプも捨てます。このまま部屋に置いておいても邪魔なだけなので。
「楽器を捨てる」というのは心苦しいですが、将来もっと良い機材を呼び込むために思い切って手放します。
使わなくなったMacBook
すでにMacBook Proがあるので、お古のMacBook(動きも遅く、トラックパッドも沈み込んでいる)は要りません。この5年間、実によく闘ってくれました。感謝です。
「断捨離したもの」を写真1枚で見る
「これ以上捨てられない!」と思っていた段階から、まさかこんなにも多くの不用品が出てくるとは……。こんまり流、恐るべし。
【After】「片づけ祭り」後の部屋
机やタンスの引き出しは「ほぼ空」に
マウスは、トラックボールのみとなりました。
残ったものは「学習机1つに入りきる量」に
上下写真が僕の所持品のすべてです。
ギターがなくなり、楽器類はベースとキーボードのみとなりました。
【After】PCデスク周り
きれいに片づいてます。「本当に使うモノ」って、実はそんなにないんですよね。必要最低限あれば十分です。
【After】衣類
服類もすっきりしました。普段着る服を制服化してしまえば、衣類は少なくて済みます。
【After】タンス周り
ベースケースやエフェクターケースをタンスの隅に追いやってしまうクセは、以前から変わりません。
【After】部屋全体
だいぶシンプルになりましたね。
【After】部屋全体反対側
まとめ
なんと、今回の「片づけ祭り」で机1つに収まってしまう量にまでモノを減らすことに成功しました。
以前までは「もうモノを減らすことはできない!」と思っていたので、この結果には正直びっくりしています。
「もう少し早く『人生がときめく片づけの魔法』を読んでいれば、もっと早くに部屋が片づいていたかなあ」とも思うので、まだ読んだことのない人はぜひ読んでみてくださいね。
過去には「所有しているすべてのモノを一時的に隔離(着ている服も)し、1日置きに7アイテムを選んで持ってくる」という生活実験も行っていました。
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