nend(ネンド)は、スマホに特化した「クリック課金型広告(ブログやアプリに広告を掲載し、クリック数に応じて収益が発生する仕組み)」を扱うアフィリエイトサービスです。
クリック課金型広告で一番有名なのは「Google AdSense(以下、アドセンス)」ですが、審査の回答までに時間がかかってしまうことが難点ですね。
アドセンスのホームページには「サイトの審査には最大で3日間かかります」との表記があるものの、「30日間、メールの連絡が来ない」という人も中にはいたりします。
nendは、クリック単価は高めですし、審査もアドセンスほど厳しくなく、回答までの時間も早いので。アドセンスの代わりとしても使えます。
僕もアドセンスは利用しておりますが、今回は、検証のため「nendのオーバーレイ広告(上から覆いかぶさるように表示される広告)を導入し、16日間スマホに表示」してみました。
今回は、nendの登録方法とオーバーレイ広告で発生した収益についてまとめていきます。
アドセンス審査の回答が遅すぎて嫌気がさしてしまった方は、引き続き審査の通過を待ちながらnendを使ってみてはいかがでしょうか?
アドセンスに代わるnendとは?
nendは、 A8.net の運営会社である「株式会社ファンコミュニケーションズ」が提供しています。
株式会社ファンコミュニケーションズは、会員数・広告主数ともに最大規模を誇るアフィリエイトサービス会社なので、信頼性・安全性は高いと言えます。いきなり「運営停止になったので、報酬未払いです」というパターンはまず起きないと思っておいていいでしょう。
nendの特徴
1.クリック単価がアドセンスに次ぐ高さ
アドセンスと比べてしまうとクリック単価は低いものの、他のクリック型広告である「忍者AdMax」などよりは単価は高めに設定されています。
クリック率やPV数、運用期間などによってもクリック単価は増減するので、長期的に見れば、高クリック単価を安定して確保できそうですね。
クリック単価の目安は、以下の通りです。
- nend(1クリックあたりの単価):9〜25円ほど
- アドセンス(1クリックあたりの単価):20〜30円ほど
クリック報酬型広告の中では、アドセンスに次ぐ単価の高さを持っていると言ってもよさそうです。
スマホユーザー特化の広告配信
nendはスマホユーザーを対象にしており、PCサイトには広告が表示されません。PCサイトに設置すると、その部分は空白として表示されます。
アプリ系の広告が多いので、スマホユーザーのアクセスが中心のサイトであれば相性がいいと思います。
「PCユーザーがターゲットの記事には表示せず、スマホユーザーをターゲットにした記事では広告を表示する」といったことも可能です。
審査が早い
翌日〜数日程度で審査結果の返信が来ます。アドセンスの場合、平均1ヶ月〜1ヶ月半ほどかかるようなので、それに比べるとnendは爆速ですね。
nendは、アドセンスのようにジャンルや商材で掲載の制限を設けていない(2020年3月31日~18禁広告配信終了)ので、1,000文字以上の記事が5つほどあれば審査も難なく通過することができるでしょう。
アドセンスの場合は、一度審査に通過してしまえば、あとは自由にどこでも広告を貼ることができます(関連コンテンツユニットを除く)。
一方、nendの場合、広告を貼るサイトごとに審査を行う必要があるので注意が必要です。ちょっと面倒ですが、回答のスピードも早いので、しっかりと審査をクリアしておきましょう。
3,000円以上から振込が可能
nendでは、最低報酬支払額3,000円から、報酬支払日は翌月末払いとなっています。
獲得した報酬が3,000円以上に達すれば、登録済みの銀行口座にお金が振り込まれる仕組みです。
アドセンスの場合、最低報酬支払額が8,000円からなので、報酬獲得までのハードルが低いという点も「nendを使うことのメリット」と言えるでしょう。
ちなみに、nendは「固定単価」なので、誤クリックだろうと収益が左右されません。
同店(三井住友銀行渋谷駅前支店)宛3万円未満 110円
同店(三井住友銀行渋谷駅前支店)宛3万円以上 220円
当行(三井住友銀行渋谷駅前支店以外の店舗)宛3万円未満 220円
当行(三井住友銀行渋谷駅前支店以外の店舗)宛3万円以上 440円
他行(三井住友銀行以外の金融機関)宛3万円未満 495円
他行(三井住友銀行以外の金融機関)宛3万円以上 660円
サポート対応・レポート反映が早い
nendは、比較的サポートがしっかりしている印象ですね。「メディアサポート」というサポート専門の部署があるので、ユーザーからの問い合わせにも対応してくれます。
さらに、掲載した広告枠毎のレポートは1時間ごとに反映されます。より早く詳細レポートをチェックできるのもポイントですね。
nend導入までの流れと登録・審査方法
nendを導入するまでの手順は、以下の通りです。
- nendへ無料登録
- 広告枠を作成・設定
- 広告掲載開始(最短1時間)
- クリックに応じて報酬獲得
nendへの登録方法
まずは、nendのページに移動しましょう。
「メディア様はこちら」をクリックします。
「会員登録」とクリックすると、以下のような情報入力画面に移動します。
個人情報やサイトの情報を入力し、利用規約にチェックを入れ、「確認する」をクリックします。
nendから送信されたメール中央、「■仮登録完了はこちら」の下部にあるURLをクリックすれば、審査への申請は完了です。
審査を通過すると、「メディアパートナー登録完了のお知らせ」というメールが届き、本登録が完了します。
続いて、メール下部に記載してあるURLから管理画面へログインしましょう。
nendの使い方
管理画面からアカウント情報を入力
管理画面へログインをしたら、まずは「アカウント」タブ→「アカウント情報」を入力しましょう。
編集ボタンをクリックし、基本情報と受取情報を入力していきます。
広告枠の作成
次に、「広告枠の管理」タブから「広告枠」を作成していきます。「新規広告枠の作成」をクリック。
作成する広告枠についての設定画面が開かれました。今回は「バナータイプ」の「オーバーレイ形式」の広告を作成します。
すべて入力し終えたら、「作成」もしくは「広告コードの取得」をクリックし、広告枠の作成が完了します。
同時に、広告枠の審査も行われるので、広告枠一覧のステータスで「審査中」になっているか確認してみましょう。
審査が完了すると「【nend】広告枠承認のお知らせ」というメールが届きます。おおよそ4〜8時間ほどで届くかと思います。
広告を貼ってみよう
審査に通過できたら、いよいよnendの広告をブログに埋め込んでいきます。「広告枠の管理」タブから「広告枠」を選びます。
ステータスがアクティブになっていることを確認し、「広告コード」をクリックしてコードを取得しましょう。
表示されている広告コードをブログに埋め込めば、設定完了です!
nendオーバーレイ広告16日間の収益は?
nendのオーバーレイ広告を実際にブログに挿入し、16日間の検証を行ってみました。
- 検証期間:2016/09/05から2016/09/21までの16日間
- 期間中のアクセス数:約85,000PV
僕のブログは「約8割がスマホからの流入」なので、おおよそ60,000PVぐらいがスマホ・タブレットでの表示です。
検証に使用した広告の種類は、オーバーレイ広告です。
下からにゅるっと出てくるタイプの広告の他に、上からスルーっと降りてくるタイプや、時間差で表示されるタイプもあります。
基本的に広告はずっと表示されていますが、中には「広告を下にスライドさせることで自分で非表示にすることも可能なタイプ」もあります。
サイトを見る側としては印象がよくない広告なのかもしれませんが、他のインライン広告(よくサイト内に貼ってある四角い広告など)に比べるとクリック率は高いのは確かです。
クリック単価と収益
- IMP(インプレッション=表示された回数)数:52,692
- CL(クリックされた回数)数:196
- CTR(クリックされた数の割合):0.372%
- 報酬額:¥1,697
1クリックあたりの単価は8.6円ほどでした。アドセンスに比べると「とほほ……」な数字ですね。
しかし、今回の検証はアドセンスと併用してnendを使ったので、最終的な報酬額はアドセンス収益にnendの収益が上乗せされた金額になります。
nendオーバーレイ広告の感想
時間差、いわゆるフェードインのような表示のされ方ではないので、比較的「自然な印象」です。
ただ、スマホの表示範囲が狭まることには変わりないので、ユーザビリティを下げる(SEO的に評価が下がることも考えられる)ことにはなるかと思います。
nendを採用するかしないか、また広告数などは、ご自身のサイト運営の方向性やPV数、収益などと交えて考えたほうがいいでしょう。
僕の場合、PV数に大きな変動はなかったです。クリック数や収益は、比較的「安定」していた印象です。
表示されるほとんどがソーシャルゲームなどのアプリ系なので、アプリに関連したサイトやブログを運営している方にとっては相性がいいと言えます。
以上、「広告を5枚も6枚もベタベタ貼るぐらいなら、nendのオーバーレイ広告1枚貼ったほうがいいかも」という話でした。
サイトのジャンルやPV数に応じてクリック数も安定してくると思いますので、ちょっとしたお小遣い程度にはなるかと思います。
「nendとの相性がよかった!」という声もちらほら聞きますので、気になっている方はぜひnendを導入してみてはいかがでしょうか。
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