「情報過多シンドローム」を防ぐためにやめるべき5つのこと

「情報過多シンドローム」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

情報過多シンドロームとは、「多くの情報を処理できずに、脳がオーバーフローを起こした状態」を指す言葉です。

「新しいことをなかなか覚えられない」
「知っているはずの情報なのに思い出せない」
「慣れているはずの仕事なのに成果が思うように出せない」

このような悩みの原因は、「情報過多」にあるのかもしれません。

情報の仕入れすぎをやめれば、日々のストレスはぐっと減るはずです。

食べすぎるとお腹を壊してしまうのと同じで、情報の取りすぎも心身に悪影響を及ぼすのです。

健康のために「プチ断食」をやるのと似たような感覚で、情報に関しても「断ち切る習慣」を持ってみてはいかがでしょうか?

実際、情報の節制を心がけるようになってから、気持ちがすっきりし、心がスッと軽くなりましたね。

脳の疲労によって「認知症」のような症状に

物事をなかなか覚えられなかったり、すぐに物忘れをしたり、読んだり、聞いたことを一度で理解できない──。

こういったことが増えてくると、「自分はもしかして軽度認知障害なのでは」と不安になったりもしますよね。

もし検査を受けても認知症と診断されない場合は、「情報過多シンドローム」が疑われます。

情報過多シンドロームは、脳のキャパシティーを超えるほどの情報を詰め込んでしまった結果、脳機能が低下してしまっている状態です。

原因は──。もう予想できますよね。そう、すべては現代の「情報化社会」にあります。脳機能を正常に保ち、仕事の効率化をはかるためにも、これからの時代は「情報の節制」は必須スキルになってくるでしょう。

今回は、今日からすぐに始められる、「情報過多を防ぐためにやめるべき5つのこと」を紹介していきます。

情報過多を防ぐためにやめるべき5つのこと

完全に断ち切ってもよい、と思っている事柄です。案外、本当に重要なニュースは、意識せずとも自然に入ってくるものです。

  1. テレビを観ること
  2. ネットニュースを観ること
  3. だらだらYouTubeを観ること
  4. Twitter(SNS)から情報を得ること
  5. 「問い」がはっきりとしないままネット検索をすること

テレビを観ること

テレビは、時間に対しての情報効率が悪く、かつ余計な情報が多い媒体だと感じています。

テレビ番組は、基本的にどの年齢や知識層の人でも理解できるよう「丁寧すぎる作り」になっている節(最近はほとんどが高齢者層をターゲットにした番組)があります。つまり、全体的に「流れ」がゆっくりしているんですよね。

どうしてもテレビの内容を知りたいというのであれば、録画しておいて後から倍速で観るとか、まとめ記事を見るとか、それこそYouTubeにまるまるアップされている動画を倍速で観ればいいのです。

テレビは番組の枠がきっちりと決められているので、余計な情報が入ってきやすく、時間もかかってしまいがちです。せめて、「目次」があれば必要な情報のみを受け取れるのですが。

ネットニュースを読むこと

誰が離婚したとか、誰が不倫したとか、正直、自分が生きていく上で「まったく価値のない情報」ですよね。

その他のニュースにおいても、基本的にネガティブ、かつ見てて心が痛むような内容ばかりなので、自分から取りに行かない姿勢が賢明です。

本当に重要なニュースは、テレビを見なくても、ネットニュースを見なくても自然と入ってきますし、たいていのニュースは知らなくても別に生きていけますので。

僕は、スマホにひとつもニュースアプリを入れていません。どうしても必要な場合には、月に1度、多くても週に1度、ブラウザからNHKニュース、またはYahooニュースを見ています。ただ、得したと思うことはほとんどありません。

だらだらとYouTubeを観ること

だらだらとYouTubeを観てしまうことを避けるため、観る動画の選定ルールを決めるとよいでしょう。

  1. 動画を観る場合には「30分」を限度にする
  2. 動画を観る前に仕入れたい情報を明らかにしておく

観る動画の選定ルール

僕は、再生数が多い(特定のキーワードにおいてのトップ3)ことを確認後、タイトル・サムネイル・チャンネル名・投稿日時をチェックし、動画を観るか、観ないかの判断を瞬時に下しています。

古すぎるものは排除、タイトルやサムネイルのクオリティが低いものも排除、チャンネル名は参考程度に感性のチェック、といったところですね。

動画を観る場合には「30分」を限度にする

娯楽にしろ、ライフハックにしろ、一回のYouTubeで使う時間は「30分」を限度としています。

たった30分しかないので、いかに「その30分の中で効率よく情報を入手できるか?」に魂を懸けています。

倍速で観る

動画を観るときは、必ず「倍速」にしています。2倍だと少し物足りないので、Chromeの拡張ツールでだいたい「2.5~4倍」にして観ています。

4倍とかになるともう何を言っているか聞き取れないので、これはあくまで復習用のスピードですね。何度も繰り返している動画であれば、4倍でも案外観れます。

基本は2.8倍です。今の僕にとっては、このあたりの速度が「言語を聞き取れる境界線」になっています。

ストレッチなど、時間をたっぷりかけたほうがいい動画のときは、逆に0.5倍速にしたりもしています。

動画を観る前に仕入れたい情報を明らかにしておく

動画をタップする前に、だいたい動画の内容を予測し、自分の求めている情報に近いものかどうかを1秒以内に考えるようにしています。

少しでも意図に沿わないと判断したものは、再生数が多かろうと、有名チャンネルだろうと、思い切って排除するように心掛けています。

動画を選ぶ際のルールを作ってから、だらだらとYouTubeを観てしまうことはほとんどなくなりました。

Twitter(SNS)から情報を得ること

前はSNSを情報源にしていたこともあったのですが、よくよく考えてみたら効率が悪かったのでやめました。

たまにRTで回ってくる「ちょっとしたライフハック」や「腹がよじれるほどおもしろい」ツイートはとてもタメになるのですが、Twitterを見ている時間に対しての「打率」が低すぎるんですよね。

特定の分野のプロや、インフルエンサーの呟きから情報を手に入れられるのもSNSの強みですが、ここに関しても打率が低い──時間に対して入手できる量に限界がある、自分にとって有益がどうかの確率も低い──ので一切やめてしまいました。

どうしても特定の個人の情報が欲しいときは、必要なときにその方のツイートをまとめて見たり、著書やYouTubeチャンネル、ブログ、その他のWeb媒体で代替するようにしています。

「問い」がはっきりとしないままネット検索をすること

これは未だにやってしまいがちなのですが、「問い」がはっきりとしないままネット検索をすることをやめるように心がけています。

何を知りたいか、何を解決したいのか、という「問い」がはっきりしないまま答えを探しても、時間を浪費してしまうだけです。

1秒でも、3秒でもいいので、とにかく安易に検索する前に「自分で考えるクセ」を作るように気を付けています。

「問い」が見えてないと、どうしてもだらだらと検索と閲覧を繰り返してしまい、時間を無駄に過ごすばかりでなく、自分の労力も無駄にしてしまいがちなので。

情報の入手先は「本」が基本

情報の入手先は、もっぱらになりました。

本に関しても、YouTubeの要約動画を観ればいいのですが、やはり作る人によって「内容のどこを切り取るか?」はさまざまですし、汲み取る情報の精度が悪かったりすることがあります。

「無料である」ということは強みなので、これから本を買うこと前提で、それぞれの本の触りを知るため、あるいは簡単なレビュー動画として参考にはしています。

YouTubeは、「動画の選定ルール決め」と「倍速で観ること」を徹底し出してから、情報の入手先としてかなり安定した位置に来たかな、という印象です。

あとはオーディオブックもいいですね。これも倍速で聴いています。3.5倍速~あたりから聞き取れない言葉が出てくるのですが、繰り返し聴いているものであれば、脳が足りない部分を勝手に補完してくれるようになります。

例えるなら、「穴埋め問題」です。文章を予測しながら聴くことは、脳のトレーニングにもなるので、積極的に、軽率に倍速で聴くように心掛けています。

まとめ

まとめ

  • テレビを観ること
  • ネットニュースを観ること
  • だらだらYouTubeを観ること
  • Twitter(SNS)から情報を得ること
  • 「問い」がはっきりとしないままネット検索をすること

情報過多の状態に慣れてしまっていると、最初は「情報を絞ることに不安や恐怖を感じる」ことがあります。それは正常な反応です。

ただ、心のどこかに「あ、このままじゃあヤバいかもなあ」という気持ちがあったり、「情報過多シンドローム」のような症状に心当たりがあるのなら、今日から「情報の節制」を心がけてみましょう。2週間ほどで効果が実感できると思います。